嫌即好
嫌即執着
嫌いと思う気持ちは、強い執着があるからである。
好即執着
好きと思う気持ちは、強い執着があるからである。
だから嫌即好となる。
嫌いだと思う気持ちは、執着がマイナスに働く。嫌いなことが起きると、苦るしくなる。だからそれを避けて通ろうと執着する。
好きだと思う気持ちは、執着がプラスに働く。好きなことが実現すれば、楽や快が生まれる。だからそれを続けようと執着する。
嫌いと思う気持ちを減らしたかったら、それを諦めることが肝心だ。嫌いを諦めるとは、それを「避けて通ろうとしないこと」である。
ピーマンが嫌いなら、しのごを言わずにピーマンを食べることである。好物の肉を食べ続けても、嫌う気持ちは減らせない。小さい子になんでも食べなさいというのは正しいと思う。
好きだと思う気持ちを持続させたかったら、「もっと好きを欲しい」と思わないことである。もっと欲しいと思って、その通りにならなかったら苦しいばかりである。逆に「これで十分」と思えれば、次に大きな「好き」が来れば、「Wow!」になるし、来なくても、しょうがないと諦めることができる。
好きなものはこれで十分と思い、嫌いなものを積極的に受け入れる。そういうマインドを持てれば、常に好きに囲まれて、それに執着なく過ごすことができる。
好きなモノだけに囲まれ、できるだけ嫌なモノは避ける!と考える人ならそれはそれで一つの考えだろう。世の中、偏愛ブームであるので、その傾向は強いかもしれない。でも、色々なものを好きになる可能性を狭めていると思うし、人生の変化に対応するのが難しい気がする。