短歌:街
ぶらぶらと揺れる小さな足たちに陽が差す昼下がりにねむった
チョコレートマフィンすらもう食べきれず推しカプのキスだけで満腹
右左、向かいの人は左右 鏡になった横断歩道
靴下も脱いで海辺を走るのを許されたいし一緒にどうだい
屋上のライト一つを灯台にして夜明けまで漕ぎ出していく
大中小様々な人間がここ渋谷にいてさ、ちっぽけだ haha
こんなもの何にもならん捨てちゃえば?何にもならんから持っておく
電動歯ブラシの電池切れたまま手動で磨き続けるおばけ
駅ホームにてドーナツを食べ出した背すじがきれいなサラリーマン
何事も成さぬ夜なら音楽をかけろそれからでも遅くない
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