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自己流『経済随筆』(4):小銭でたまに宝くじを買ってみる

宝くじは確かに儲からないのだが、、、

カネの下手な使い方として、お金持ちの人が言うのが、宝くじの購入である。確かに昔数学で習った確率やら期待値で見ると、長期的には損をするようにできている。そもそもギャンブルは胴元が儲かるようにできているのでから、仕方がないことだろう。
しかし、筆者は小銭が余った時に、宝くじを買ってみることがある。大体ナンバーズかロト、あるいは削りくじである。但し最低額しか買わない。200円か300円である。

宝くじの効用

なぜそうするかというと、それで小銭の有難みを逆に感じるからである。コイン2枚で、宝くじが買える。一方、最近値段があがった缶コーヒーなどはもはや150円近くなっている。ここでふと考える。インスタントコーヒーを買ってお湯を沸かせて飲めば、その分節約できて、くじが1回分は買えるわけである。缶コーヒーはその場の欲求を満たしてくれるが、宝くじは未来へのチャンスをくれる。一体どちらがいいのだろうと考えてみるわけである。200円という投資(投機)に賭けるか、現在の満足を優先するか、いつも悩む。そうすることで200円といえど、カネの使い方はよくよく考える必要があることを思い出すからである。

宝くじの注意点

但し注意点がある。必ず1点買いにして複数は買わない。これをやって当たると、相場を張る感覚になってしまい、ギャンブルにのめりこんでしまうからである。あとは攻略法なるものに時間やお金を使わないこと。これものめりこんでしまって、本業がおろそかになるからである。戦果はさんざんなものだが、それでも一時夢が買える。それがちょっとした生活の変化をもたらす。この点のギャンブルの効用については、植島啓司という一風変わった哲学のセンセイが面白い本を書いている。また『イギリスはおいしい』がベストセラーになったかの林望先生も、最近の本の中で遊びで宝くじを買うと書いている。筆者の論はれらの大先生には及びもつかないが、自分なりにいろいろ考えて時々買っている。但し当たると嬉しくなって、次も当てようとしてカネをつぎ込んでしまいそうになったことがある。だから要注意であることはくれぐれも述べておく。(了)


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語部史(かたりべ・ふひと)
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