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江戸の下級武士に学ぶ家計節約術(2):贈答と進物のコツ
凡人が尊重すべきは医者と教師
橋本敬簡は原理原則的なことも説く一方、具体的な処方も記している。まずわれわれ凡人、普通の人間にとって、貴ぶべきは医者と教師だという。医者は生死を預けるという点において、また教師は道を教わるという点において、ともに身を委ねるべき存在であるが、謝礼の多い少ないに慣れている存在でもあるから、謝礼に念を入れる必要があるという。
医者と教師への謝礼の注意点
敬簡は医者や教師への謝礼は、自分の分限すなわち分相応と思われる分よりも、1段か2段上のレベルを送るのがよいとしている。つまり相場より少し割高にということであろう。ちなみに医者については薬の数に応じて、「一貼に三分」という具体的な金額まで挙げている。また医師と教師については初めに定めた謝礼の仕方や金額を継続して増減なく続けていくことが大事であると述べている。ばらつきがあるのはよくないというのである。これはチップのようにその時のサービスによって、金額を上下させるなということであろう。また贈答を定期的に欠かすなと言っている。それはなぜか。
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