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江戸の下級武士に学ぶ家計節約術(5):葬式代をケチっても罰は当たらない

葬儀・法事はどうしたらよいのか?

以前に婚礼や七五三についての敬簡の言葉を紹介した。さて葬式や法事関係はどうか?通常、親しい人が亡くなれば悲しい。その人への追慕の念が深ければ深いほど、葬式は丁寧になり、費用はかさむ。しかし、敬簡は「追慕の念」こそが重要であって、葬儀の費用やお坊さんへのお布施は分相応の相場より一段落とせと説く。


敬簡の皮肉

敬簡は僧侶に対してはなかなか辛辣な批判を浴びせている。坊さんというのは親しい人やお布施をたくさんくれる人には、ねんごろな弔いをしてくれるが、疎遠な人、お布施が少ない人には、平気でお経を省略したり、心の困らない読経をする人たちだと厳しく非難している。何か実体験でもあったのだろうか。しかし、坊さんにねんごろな供養をしてもらわないと、故人や先祖が成仏できないのではないかと心配になるのも人情である。

葬式を軽めにし、お布施も安めにしても、罰は当たらない?

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