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手術前夜

手術の2日前に入院したけれど、まだ検査するの?という気持ちだった。心電図とレントゲン、結局入院中に何度も撮って、あまり結果を知らされなかったから不安だった。
入院の2日前までガッツリ仕事していたし、入院に慣れてしまっていて事前の荷造りもすぐできたし、鼠径部の剃毛くらいしか入院するんだなという気持ちになる事はなかった。
手術後はそのままICUに入る事は知らされていたけれど、前日の晩ご飯の後は絶食で、当日の朝は6時半以降お水もダメ。

前日の夕方に主治医の先生から術式についての説明があり、家族の同席が必要で夫に無理をして会社を早退して貰った。
手術当日の立ち会いはさすがに夫に連日休みをお願いしづらく、実家から母を呼んで、手術が終わるまで待機+ICUで顔を見て帰るまでをお願いした。
(ICUに入るので一般病棟から一度荷物を全部持って帰らないといけなかったが、実家の母に持って帰ってとはいえず、病棟にお願いして預かってもらった)
前日にバタバタとあちこちにお願いをしまくって、誰が何に立ち会うか気ばかり焦ったが何とか終わった。
心臓の手術をする人(開胸手術)は必ず胸帯バストバンドを買わないといけないと言われて、院内のコンビニへ走る。
でもよくよく考えれば私はミッドキャブだからバストバンド不要だったのでは…言われるがまま買ったけれど。(後日咳をした時の緩衝材がわりに巻くくらいで、ほぼバストバンド出番なし、2個もいらなかった。でも名前を書いてしまったので返品できず)
痰と咳がひどくなるので箱ティッシュ、ストローつきの吸い飲みが必要など、ICUに持ち込める物リストを前日渡されて焦った。持ってきていたものには名前を書いて、足りないものは夫に持ってきてもらって。
ICUに持ち込める物→バストバンド2個、新しいマスク、箱ティッシュ、吸い飲み、歯磨きセット、お箸とスプーン、タオル数枚、メガネケース。
術後の和式の寝巻きはレンタルでお願いした。(こちらも後日、連携不足で寝巻きを4日間替えてもらえず、アメニティの会社と揉める事になる…)

あとになってもう少し打ち解けたけれども、この前日の時点では主治医の先生が初めましてだったのでとても緊張した事を覚えている。
心臓内科の先生でもなく、心臓血管外科の診察をしたおじいちゃん先生でもなく、病棟+手術担当の若い先生で、必要な事だけ淡々と説明されて冷たいというか事務的な印象。
考えたら週に3日も心臓のオペばかりして、きっと先生も疲弊していたのだと思う。
心臓の手術でどんなリスクがあるのか、大体2-3時間くらいの手術になる事などを聞かされ、サインをしてこの日は終了。
廊下をすたすた歩けたのはこの日まで。元々運動が好きでも得意でもない私は術後、体力の低下を思い知る事になるとはつゆ知らず。
晩ご飯の後、ドキドキしながら眠りについた。