最終電車
枯れ葉舞う季節
深夜の街をひとり帰宅する
君と どれくらい逢ってないのだろう
最終電車に乗り込み 家路へ
車内の中は 疲れきったサラリーマン
が うたた寝をし
顔を赤らめた 酔っ払いの男性が
うつろな目で 座っていた
車内から 見える街の灯りの半分ほど
消えていて 街も寝静まったようだ
自宅に着き 冷たくなったドアノブを
回し 薄暗い部屋へ入る
ネクタイを首から外し スーツの上着を 無造作にソファーの上に投げ
冷蔵庫から 缶ビールを取り出す
静かな部屋の中に プシュと
缶ビールの開ける音が 響く
あと 数時間で出勤の時間だ
寂しい想いをさせて
ごめんな