特定社会保険労務士受験奥田塾

特定社労士受験奥田塾の奥田敬明(オクダノリアキ)です。第16回特定社労士試験に合格し、…

特定社会保険労務士受験奥田塾

特定社労士受験奥田塾の奥田敬明(オクダノリアキ)です。第16回特定社労士試験に合格し、第17回から受験塾をやっています。定年退職前製薬会社で法務部長をやっていたので、特定社労士と中小企業診断士を開業しました。受験情報を発信していきます。法学士(大市大)LLM(TEMPLE)

最近の記事

第16回と第19回の第2問(倫理事例問題)過去問の解説

 今回は解答例、解説、出題の趣旨の順番で書いてあります。追伸で第19回の補足を書いてあります。

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    • 第14回と第18回第2問(倫理事例問題)過去問の解説

       前回の投稿で、第1問のテーマになりうる「労働条件の不利益変更」について書きましたが、特に、就業規則の変更による労働条件の切下げというテーマだと、複数(多数)の労働者が申立人(訴訟だと原告)になるので、行政や民間のADRにはなじまず、弁護士を代理人にした民事訴訟になると思います。  労働者が単独で、会社から(例えば、来月から月給は半分だといわれてそうなったとか)一方的に労働条件を切り下げられたのなら行政ADR等もあるのでしょうが、それなら単なる労働契約(法)違反の問題になって

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      • 労働条件の不利益変更に関する情報の整理

         今回は、「労働条件の不利益変更」をやります。過去問でいうと、第4回第1問ですが、第4回第1問のメインテーマは「雇止め」でした。有期雇用契約の非正規労働者の契約更新時に、労働条件(時間数と賃金)を引下げるという事例で、この引下げを受け入れられなければ「雇止め」にするという事例なので、私が今回検討したい、正規雇用労働者の労働条件の引下げを、雇用契約の合意による変更か、使用者による就業規則の一方的変更で行うというテーマとは違うので、対象からはずします。「雇止め」をテーマにする記事

        • 第3回、第8回と第12回を使った配転・出向・転籍の解説

           まず、菅野労働法P727-P742「第3款 配転・出向」(第13版はP681-P698)か、プレップ労働法P60-P75「第2章 人事」(できれば両方)を一読してください。このテーマのどこに論点があって、その答えがどうなっているのかの大枠がわかると思います。そのうえで、このテーマが特定社会保険労務士試験第1問の設例で登場したら、どういう風に解いていくかについて、検討していきます。第19回第1問の主要論点が「錯誤取消し」だったので、「懲戒」、「パワハラ」と並んで、この「配転・

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        第16回と第19回の第2問(倫理事例問題)過去問の解説

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          第11回と第13回の第2問過去問(倫理事例問題)の解説

           台風10号の被害、それ以外にもあちこちで発生する集中豪雨や地震の数々、本当に気が重くなることが続いています。おまけに、まだまだ暑いですし。  ところで、初受験の方々には、能力担保研修の教材が届いたことと思います。封筒の中身をしっかり読んで、これから始まることを十分に把握して試験本番まで頑張ってください。 聞くところによると、集合研修の設例2が、私が受講した第16回と同じだそうです。ということは、私が以前noteの記事に書いた、第16回設例2の名ばかり管理職と固定残業代制の記

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          第11回と第13回の第2問過去問(倫理事例問題)の解説

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          第9回と第10回第2問(倫理事例問題)の解説

          第9回(平成25年度)  まずは問題文を読んでください。小問(1)を解きます。今回から出題の趣旨は省きます。ご自分で、連合会のWebsiteのPDFを見てください。 ********************************* 第2問 特定社会保険労務士甲は、中小企業A社の労務管理の相談等を受任していたが1年半ほど前に友人BをA社に紹介し、Bは経営企画課長として、A社に途中入社した。ところがBはA社の社長と経営方針を巡り激しく対立したことから、退職することでA社と口頭に

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          第9回と第10回第2問(倫理事例問題)の解説

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          第16回能力担保研修設例2を使った名ばかり管理職・固定残業代の解説

           今回は、第16回(令和2年度)能力担保研修設例2をやります。論点としては、名ばかり管理職および固定残業代制の2つが組み合わされた事例になっています(請求の内容としては未払い時間外手当の請求になっています。)。じっくり読んで理解してください。 第16回(令和2年度)能力担保研修・設例2の解説(その1)***********  まずは、設例の全体像をザックリ説明してから、2つの論点の検討の仕方(説き方)を説明します。第16回(令和2年度)の教材をお持ちの方は、一度読んでみて

          第16回能力担保研修設例2を使った名ばかり管理職・固定残業代の解説

          セクシャルハラスメントに関する情報の整理

           前回、パワハラについてしつこいぐらい書きました。過去問では、パワハラ被害の損害賠償請求と退職原因としてのパワハラという論点で何度か出題されていますが、正面からセクハラを論点にした過去問は少なかったたように記憶しています。だからと言って、セクハラが軽い(小さい)論点で、第1問(労働紛争事例問題)にはならない(設問を作り難い)とは、言い切れません。  令和元年5月に成立した「女性の職業生活における活躍の推進等に関する法律を改正する法律」(略称、「女性活躍・ハラスメント規制法」)

          セクシャルハラスメントに関する情報の整理

          第11回第1問と第16回能力担保研修教材(設例1)を使ったパワハラの論点解説

           第19回第1問が第14回以来の「錯誤」という民法の問題でした。間に民法なのか刑法なのか判別のつかない「懲戒」を挟みました。次に民法の問題で出題されるとしたら「ハラスメントを原因とする損害賠償請求事件」=「不法行為+使用者責任」または「債務不履行(安全配慮義務違反)」が考えられます。ということで、ここでハラスメントの解説をしておきます。今回は、過去問の解き方というよりは、平成時代に会社員としてパワハラやセクハラを見たり聞いたり経験してきた昭和生まれの前期高齢者が、ハラスメント

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          第11回第1問と第16回能力担保研修教材(設例1)を使ったパワハラの論点解説

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          過去の記事の一覧と今後の予定

           遡って読まれる方のために、これまでの記事を整理しておきます。これからも受験勉強を続けられる方のために、今後の記事の予定と(狭義の)奥田塾生の募集について書きます。8月の夏休みから、本格的に受験勉強を始めましょう。9月からだと遅いですよ(老婆心ながら)。 目次 1. 本年3月17日から今日までの記事の一覧 2. 今後の10月末までの記事の予定 3. 今年度の(狭義の)奥田塾の運営の予定 1. 本年3月17日から今日までの記事の一覧 3月19日  令和6年度の塾の運営につ

          過去の記事の一覧と今後の予定

          第7回と第8回の第2問過去問(倫理事例問題)の解説

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          第7回と第8回の第2問過去問(倫理事例問題)の解説

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          第5回と第6回の第2問過去問(倫理事例問題)の解説

          第5回(平成21年度)  まだ、第5回ですが、倫理事例の問題文も回を重ねるごとに複雑な内容になって来ました。でも、解き方の本質は変りません。珍しい単語や、ややこしいストーリーに惑わされないでください。毎回同じですが、問題文はじっくり細かいところまで読んで理解してください。早とちりは避けてください(老婆心ながら)。それでは、問題文です。最後に出題の趣旨を引用しておきますが、特に、ヒントになるようなことは書かれていません。

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          第5回と第6回の第2問過去問(倫理事例問題)の解説

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          特定社会保険労務士試験第7回第1問過去問の解説と共通するテーマ「懲戒」の説明

           前回は、「錯誤取消し」と第14回・第19回(第1問)の過去問を中心とした解説をしました。両方とも、「このままだと懲戒(または普通)解雇になるから、退職願を提出して労働契約の合意解約にした方がマシだ」と事実誤認に基づく錯誤(大きな勘違い)をして、退職願を提出してしまって、後で、労働者が自らの錯誤に気付いて、退職願(解約の申込み)を取り消したいと考えて取消しの意思表示をした後、個別労働紛争解決手続を申し立てましたという設例でした。このときの論点は、錯誤に陥った重大な事実が、「懲

          特定社会保険労務士試験第7回第1問過去問の解説と共通するテーマ「懲戒」の説明

          特定社会保険労務士試験第19回・第14回第1問過去問の解説と共通するテーマ「錯誤」の説明

           今回は、第19回第1問で出題された民法の「錯誤」をテーマに解説をしようかと考えました。多くの受験生が既に内容をご存じだと思われる第19回第1問では、「退職願の取消(つまり「錯誤」の論点)」が大テーマで、「部下に対するパワハラを原因とする懲戒解雇(つまり「懲戒」の論点))が中テーマになっています。第14回第1問もまた、大テーマは「退職願の(改正前民法では)無効(つまり「錯誤」の論点)」で、中テーマは「通勤交通費の不正請求を原因とする懲戒解雇(つまり「懲戒」の論点))になってい

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          特定社会保険労務士試験第19回・第14回第1問過去問の解説と共通するテーマ「錯誤」の説明

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          第3回と第4回第2問(倫理事例問題)過去問の解説

           前回の記事で、第2問(倫理事例問題)の解き方を説明したので、今回は、それに従って第2問(倫理事例問題)を解いてみます。第18回、第19回などとは出題形式が全く違うので、よく注意して読んでください。第1問(紛争事例問題)の錯誤のテーマは次回にします。第2問について、各条項別に整理して過去問解説をやると書きましたが、なかなかうまくいかないので、第2問は、過去問の古い順から解説することにしました。予告とかなり違いますが、原稿を書いたり推敲したりしていると、気が変わることがあります

          第3回と第4回第2問(倫理事例問題)過去問の解説

          最近の第2問過去問の構造の分析と攻略方法

           今回は、第2問(倫理事例問題)の構造を分析してその攻略に必要な情報提供と私流の攻略方法の手ほどきをします。 目  次 1. 第2問(倫理事例問題)の設問の構造(3つのポイント) (1)   (紛争事例問題と同様に)法的三段論法で解く。 (2)   規範として使われる条項は限られているので、全部暗記して、逐条解釈を理解しておく。 (3)   利益相反関係の処理の仕方が問われているので、(個別の条項の底流に流れる)利益相反の概念について理解しておく。    その1:

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          最近の第2問過去問の構造の分析と攻略方法

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