SBMを勉強してみた Part 7 エナジーメディシン(energy medicine)
今回はenergy medicine(エナジーメディシン)についてです。そのまま日本語に訳すと「エネルギー医学」となりますが、おそらく的を得ていない訳になると思うので、このブログではエナジーメディシンとして統一します。エナジーメディシンとは、施術者の体から「エネルギー」を患者に発し、それで病気や痛みを治す系の治療法です。「エナジーなんちゃら」と聞くと、怪しさいっぱいの気功、レイキ、遠隔治療、なんとかパワーなど思いついてしまいますが、エネルギー(energy)自体は現代医学でも用いられています。ですのでエネルギー(エナジー)って聞いた瞬間に拒否反応を起こさないように(笑)。
私もご多分に漏れず、ずっとそれができるようになりたいと思ってきたし、今でも思っています。そして多かれ少なかれ、ほとんどの徒手療法家もそう思っているのではないでしょうか?目の前の痛みや病気で苦しむ患者さんが、自分が提供する治療法で良くならなかった時に、なにかしらのパワーが使えたら・・・的なことは誰でも思ったことはあるのでは?
このレクチャーでは自称治療法マニアの私でも知らなかったインチキ治療法が多く紹介されていて、ググるたびに面白かったです(笑)。読み物としても面白いので、このブログでもレクチャーで話されていた通りに詳細に紹介しました。もしかしたらあなたもこのブログを読めば、インチキ治療を始めて億万長者になれるかも!?(笑)そして、ブレスレットやネックレスの類い、謎の健康器具の類のトリックも全てバラされています(笑)。
ついでに一言。(インチキ)エナジーメディシンの一つでスピリチュアル・ヒーリングがありますが、それで日本で有名な某太った人(笑)がイギリスで学んだとかで、イギリスはスピリチュアル系が大好きな国だ!との印象が日本人には強いのではないでしょうか?実際、イギリスの旅行ガイドブックには占いのお店、クリスタルのお店、タロットカードのお店などが詳しく載っている本もあります。ちなみに私が今まで出会ったイギリス人たちに「お前らスピリチュアル系の事好きなんだろ!?」って言うと、全員が
「はぁ!!!???」って言います。むしろイギリス人達は、スピリチュアル系の事は大嫌いみたいです(笑)。あの某有名太った日本人のせいでイギリス人に変なイメージがついてしまったみたいです(笑)。
*エネルギー医学(Energy medicine)とはNCCIH(という団体)によると
energy healing therapy involves the channelling of healing energy through the hands of a practitioner into the client's body to restore a normal energy balance and, therefore, health.
エネルギーヒーリング療法とは、施術者の手を通して患者に治癒エネルギーを与え、平常なエネルギーのバランスを回復させ、その結果健康を取り戻す治療法だ。
*NCCIHが定義した2つのエネルギー
・本物のエネルギー(veritable energy)
例えば、電磁石、光、音など実際に計測できるもの
・推定上のエネルギー(putative energy)
バイオフィールド、微小なエネルギーなど、まだ計測はできていないもの
バイオフィールドの存在も、その治療効果もまだ証明されていないし、
これからそれらの存在が明らかになるかどうかはまだ不明だ。
とNCCIHは言っているが、かなり寛大な言い方だ。それは「歯の妖精」のようで、まだ証明されていないけどこれから証明されることもありうる、と言っているようなもの。(注:歯の妖精とは乳歯が抜けた時に、例えば下の歯なら上に向かって投げるとかのような神話というか風習というか、そんなやつです。)現在の科学では素粒子レベルのものまで計測できる。もしその推定上(putative)のエネルギーが「まだ存在を証明できていない」とするのであれば、(それは現在の科学の進歩を考えると)、ただ存在しないだけではないのか!だからveritableとputative energyと呼ぶよりも「実際の(real)」と「想像上の(imaginary)」のエネルギーと分類したほうが正しい。
*医学でも”本物の”(Veritable(real))エネルギーを使っている
・磁石ーMRI、PEMF(パルス電磁波)、TMS(経頭蓋磁気刺激法)
・音波ー超音波診断、ESWL(体外衝撃波結石破砕治療)
・電気ーECT(電気けいれん療法)、ペースメーカー、除細動器、
神経伝導検査、EMS(筋肉に電流を流す)
*推定上(putative)エネルギー
・バイオフィールド
・ヒューマンエネルギーフィールド(human energy field)
・気
・プラーナ
・マナ(mana)
・プネウマ(pneuma)
・ヴァイタルフルイッド(vital fluid)
・オルゴン(orgone)
*推定上エネルギー(putative energy)の原則
・科学では証明できない人間のエネルギーがある
・そしてそれが「アンバランス」になると病気になる
・施術者はそのバランスを整え、健康を取り戻す
もちろん、これらは科学で証明されていない!
*メスメリズム(動物磁気)ー昔のエナジーメディシンの例
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徒手療法家のためのファシア考察
ファシアについて徒手療法家が知っておくべき情報を随時更新していきます。またファシアに限らず徒手療法に関する事柄も随時追加していきます。
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