またまたしばらく更新できずにすみません。
前回のブログから2ヶ月以上も更新できていないで申し訳ない限りです。すくなくとも我々徒手療法家が考慮すべきファシアについての新情報は今の所見つかっていません(というか私が見過ごしているだけかも)。
ここ1ヶ月は痛みや徒手療法に関する本やブログを読み漁っていて、今読んでいる本を読み終えたらそのまとめ的なブログは更新しようと思っています。
その今読んでいる本の中からこれだけは真っ先にこのブログで紹介したいことを引用します。
Patients are amazingly tolerant of failure in therapy. They will admire - and pay - therapists who have not done a darn thing for them, or not done much, or not for long. I have had many patients tell me, with a straight face, that they have a therapist they "love", who is "awsome" or "really good" ... yet they continue to suffer from episodes of severe pain! ---Paul Ingrham [Low back pain]の中の一節より
全訳はdeeple.comなどで翻訳して読んでもらうとして、簡単にいうと患者は治療家が治療に失敗しても寛容だ、と(笑)。これは以前私が書いたブログの内容にもかかわることで、私も過去に相当「失敗」してきました。もっというと構造治療主義に基づき「よっしゃ!ワシが治したる!」的な態度で患者さんに接してきた10数年間は今思い返すと恥ずかしい限りです。(とはいえ、どこにいっても良くならなかった骨格筋痛が私が一回治療しただけで”完全に”治ってしまったケースは多々あったのですが・・・。そのあたりの考察はまた別の機会にしていきます。)
ところで以前別のブログで鍼治療の効果は証明されていない、と紹介しました。それに関することで同じくPaul Ingrahm氏の[Low back pain]より一節紹介してこのブログを締めたいと思います。
Patients are strongly predisposed to anxious assumptions that their problem is really bad, and the failure of acupuncture confirms it, even if it's not really true. Paul Ingrahm [Low back pain]の一節より
これは鍼治療だけでなく他の徒手療法、物療器具を使った治療にもあてはまるのではないでしょうか?痛みの科学をちゃんと勉強せずに、構造治療主義、ファンタシーに基づいた治療法、全くエビデンスの存在しない物療で治療し患者さんがよくならなかったら=「失敗」してしまったら、患者さんは一体どうすればいいのでしょうか?
その辺を治療家はもっと認識すべきだと思っています。