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草刈りってホント大変
農業は雑草との戦い
「今日は草刈り頑張ったな〜」
と思っても、一週間と待たずあっという間にもっさもさ。
おかげさまで我々も、夏のピーク時はほぼ毎日草刈りに追われてます。
あっちの畑を刈ったらおつぎはこちら
そうこうしてる内あっちの畑が復活してる…
「農業は雑草との戦い」なんてよく言われますが、暑い日差しのもと、決して軽くはない草刈り機をぶんぶん振り回しながら、いつ終わるとも知れない戦いは続く。
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現在日本の就農者の平均年齢は66.8歳、サラリーマンだったら定年過ぎている年齢(地域によっては70代や80代…99歳で現役農家さんなんて話も以前どこかで聞きました)
そんな方たちに草刈り作業は、なかなかの重労働。
僕らは仲間たちと冗談言い合いながら和気あいあいと作業できてるけれど、コレひとりだったら心が折れます。
というか炎天下での草刈りは、物理的に命が危険にさらされる
除草剤を使いたくなる気持ち…
ぶっちゃけよぉぉぉく解ります。
需要と供給の悲しいマッチング
諸外国では使用禁止なのに、日本では禁止どころか規制緩和されてる除草剤『ラウンドアップ』
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思惑は色々あるのだろうけど、そもそもニーズがあるのだから、そりゃ売れてしまうわけで。
身体に悪いと解っていても
「食べてもらう人たちのため、農薬も化学肥料も除草剤も使わないぞ!」
なんてこだわって作ろうというのは、精神的にも体力的にも中々モチベーションは続きません。
農家さんからしたら、消費者の顔も見えず、直接感謝ももらえないのだから。
いや、それどころかむしろ、虫がついてるだ形が悪いだ値段が高いだ、クレームばかりのブラック消費者。
スーパーなどに卸した野菜に、たった1匹でも虫がついていたら、全部返品となってしまうそうです。
ならクレームを、返品を避けるため、虫食いもなく形が均一でお安く買える野菜を作りましょう。
そのためならどんな劇薬を使おうとかまわない。
…そんな悲しい需要と供給がマッチしてしまっているようです。
多くの消費者が求めているのは、味や栄養、安全性、ましてや想いなどではないのだ。
顔が見えるって大事
FARMYで作った野菜やお米は、会員さんに届けています。
オンライン上ではあるけれど説明会で顔を合わせて話をし、なんなら実際われわれの田畑に来てもらい、そして納得のうえ申し込んでいただいた方ばかり。
もう一度言うけど、ぶっちゃけ除草剤ホント使ってしまいたい笑
でも「○○さんに届ける野菜なんだ」とか
「前回美味しいって言ってくれたなぁ」とか
会員さんたちの顔を思い浮かべると、もう使うわけにはいきません。
それどころか「あの人のために」なんて思うと、味にも質にもどんどんこだわりたくなるモチベーションになったりします。
最近は『私が作りました』なんて名前と写真つきの野菜が売られてたりするけれど、あれって消費者側の安心のため。
『お互いの』顔が見えるって、消費者(会員さん)だけでなく農家さんにとっても良いことづくめ。
FARMYのシステムやっぱスゴいぜと、この事業にさらなる確信と誇りを持てた、本日の草刈り😁