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重労働から生まれる付加価値はあるのか。
おはようございます、カベタニです。
今日は題名の通り"重労働"の話です。
一昨日から昨日にかけて里芋の収穫をしていました。弱小野菜生産を趣味でしているので300株程度の生産です。少ない数なので機械を使うほどではないので手掘りでやります。
里芋の収穫を手掘りでするのは正直大変です。ただの重労働になります。今もめっちゃ腰回りが痛いです。
地方市場の人に里芋生産について聴くと毎年里芋農家が減っていると言います。
近年、里芋農家の人数は減っています(重要なことなので2度書きました)。
里芋の流通は地方市場ではかなり少なく、『どんな野菜を作るのがオススメですか?』と聴くと里芋や海老芋が出てきます。
なぜ里芋の生産者が減っているのか?
これの答えは簡単だと思います(あくまで僕の個人の見解です)。
労働に対しての対価が少ないこと。
里芋の収穫はすごく重労働です。5、6kgある株を土から起こして芋に付いた土を落としてから子芋を分解します。株自体は5、6kgですが土を入れると8kgくらいあります。これを1つ1つ手作業をしないといけません。
すごく大変な作業です(わからない人の為に動画載せておきます)。
これに対して里芋の商品価値はどうなのか。
ここでサツマイモを例にあげます。最近はスーパーでよく出てきたり、ドン・キホーテやローソンで焼き芋を販売しています。皆さんに馴染みあると思います。
そんなサツマイモより安いのが里芋です。正直、里芋よりサツマイモの方が作業は楽にこなせます。
しかし、里芋の方が安いです。
ここでの安いは食べる人のことを一旦切り離して書いてます。作業面で言うと里芋の方が大変なので里芋の方が価値がある。
でも食べる側で考えるとそうではありません。
里芋は皮は剥けにくいし、サツマイモと違って甘くありません。食味で言うとサツマイモは便利です。おかずからデザートまで幅広く使えます。
里芋ケーキなんて聞いたことありません。
悔しいですが食べる人間から見たらサツマイモの方が価値があります。
作業面だけで言えば、里芋の方が価値が高くてサツマイモの方が消費者には嬉しいのが世の中の流れだと考えます。
さて、ここからが本題です。
ここまで書いてわかったことは、僕が言ってることが生産者目線の独りよがりの愚痴です。
『里芋の方が作業が大変だからサツマイモより高く買ってくれ!里芋の方が安いのはおかしい!!』って。
いやいや、お前の方がおかしい!って書いてる本人が思います。
【重労働=価値が高い】は間違いです。【消費者が欲しい=価値が高い】が正しいです。
重労働で生まれる付加価値はありません。あるのは消費者が欲しいと思う理由が価値を高めるのが答えです。
サツマイモより里芋の価値が高められるように頑張りたいと思います。
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