酪農の新しい働き方を伝えたい
ー事業開発 葛巻勇哉さん編
ファームノートはいま和牛の受精卵事業の立ち上げに取り組んでいます。この事業の立ち上げにも若手社員が躍動しています。入社3年目の葛巻勇哉さんは大学時代も酪農を学び、実家も畜産農家という環境で育ちました。実家を継がずにファームノートへ入社を決めたのは新しい酪農に対する挑戦からでした。新しい働き方をすれば酪農を目指せる人も増える。酪農を強くするために、現状を変えたいと願う気持ちからでした。その願いを4つの質問で迫ります。
①入社時に思い描いてたことは何ですか
葛巻:入社当時にインタビューして頂いたところに、自分の思いが詰め込まれていました。いま読み返しても、考えは変わらないです。「牛に関わるすべての人の選択肢を増やしたい」と考えて入社しました。私の実家も含めてですが、日本の酪農は家族経営が多く休みが少ないのです。動物を扱っているから休みなしは当たり前だという考えも強く、特につらいとも思っていませんでした。大学時代に、スイスへ留学した時、毎週休みがあり、長期休暇も年に数回取っていたことに衝撃を受けました。だから家業を継いで酪農を中から変えるのではなく、ファームノートで業界全体を変えたい。そんな思いで入社しました。
※葛巻さんの1年目のインタビューはこちら
https://www.wantedly.com/companies/farmnote/post_articles/346234
②それは実現できましたか。また、入社当時と違ったことはありますか。
葛巻:いま取り組んでいることは生産者に選択肢を増やす仕事ができている自負があります。自社牧場「ファームノートデーリィプラットフォーム」は月8日間の休みがとれる働き方を実現できています。シフトを調整すれば、休みをまとまってとることもできます。それで生産性が落ちているのかといえば、ゲノム検査や受精卵など新しいソリューションを組み合わせることでむしろ高まっています。
工夫すれば実現できた事例をしっかりと生産者の皆さんに伝えるのが私の役割です。生産者を訪問し、ただ要望を聞き取るのではなく、選択肢の広がりを伝えていくのが大事な取り組みだと思っています。まさにファームノートグループが取り組んでいることそのものが、選択肢を増やすことなので入社当時と考えは変わりません。
③当時の自分に言いたいことはありますか。
葛巻:成長することに伴って色々な壁にぶちあたります。そのときも入社当時抱いていたキラキラした気持ちを忘れないでほしいと言いたいですね。酪農業界の改善すべきことは壊したい。それでも自分の成長が追いつかず、くじけそうになったこともありました。そんなときこそ思い返してほしいと言いたいです。
④これからやりたいことを教えてください。
葛巻:壊すことは進み出しました。次は持続可能な形で運営できるようにもっていきたい。たくさんの課題はありますが、面白いです。しっかりと形をつくっていき、道をつくることこそが私の役割だと思っています。