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ふぁーむ豆知識「意外と知らないトマトのこと」
こんにちは!
ふぁーむライフの管理人です。
私は夏〜秋のシーズンで
トマト農園を営んでいます。
今回は、
「意外と知られていないトマトの実態」
について少しご紹介できればと思います!
スーパーに行くと
当たり前に陳列されてるトマトたち。
私たちにとって、トマトはとても身近な野菜です。
「そもそも、、トマトって何??」っと
疑問に思われることもまず無いと思います。
トマトが好き方も苦手な方も
農園主の呟きだと思って
お付き合いいただけますと幸いです。
①トマトの原産地
トマトはアンデス高原が原産地です。
雨の少ない乾燥地域です。
その起源については諸説ありますが、
現在のペルーあたりで野生のトマトが
自生していたと考えられています。
その後は人的要因にて
世界中に種が広がっていきました。
数百年かけて各国で栽培技術と品種改良が進んでいきます。
食用として人々に広く認知されたのは
17世紀〜19世紀の間と言われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1703507792712-D5bx97mXEt.png?width=1200)
②日本には江戸時代に登場
いち早くヨーロッパで
食用として流行っていたトマト。
日本に渡来したのは、江戸時代初期頃と言われています。
当時はトマトの不気味な見た目から
食用とされず、観賞用でした。
その後も流行ることはなく、、
日本においてトマトが広く食用と認識されるのは大正〜昭和初期にかけてです。
当時の洋食ブームがきっかけとも
言われています。
意外と日本でのトマトの歴史は浅いです。
③トマトはナス科
トマトはナス科ナス属の植物です。
その名のとおりナスビの仲間です。
その他にナス科の野菜は、
「ジャガイモ、ピーマン、トウガラシ等」
そして、嗜好品のタバコもナス科です。
私達が普段から食べている果菜類には
ナス科の仲間達が多いです。
タバコまでもナス科だとは
私も農業をするまで知りませんでした!
④トマトの品種は8000種超える
現在、トマトの品種は世界中で
8000種を超えると言われています。
日本では約120種のトマトが
品種として登録されています。
しかし、地球温暖化や異常気象が加速し
環境変化に絶えられない古い品種は
あまり栽培されなくなってきています。
今現在においても新しいトマトの
品種開発の研究は続いています。
![](https://assets.st-note.com/img/1703507814635-PjB92RzWZc.png?width=1200)
⑤トマトは美味しく進化してきた
祖父母世代にトマトの印象を聞くと、
「昔のトマトは酸っぱくて美味しくなかった。」
と言われるのではないでしょうか?
トマトは生で食べるイメージが強い日本において、
その食味を美味しくすることは
重要な課題でした。
・品種改良技術
・新たな資材開発
・生産者の栽培レベルの向上 など
日本のトマト栽培にかかわる、
あらゆる方々の長年の研究と御尽力の
結果、今日の美味しいトマトがあります。
⑥国も変われば栽培方法も変わる
日本におけるトマトの栽培方法は
大まかに「露地栽培」と「ハウス栽培」があります。
世界もトマトの基本的な栽培方法は
同じではあります。
ただ、日本とは違い台風が発生せず、
雨も少ない地域では
少し変わった栽培方法もあります。
例えば、
軒高がとても高いハウスの中で
トマトをまっすぐ伸ばし続け、
高所作業車を使用してトマトを栽培する方法。
大規模な露地畑にトマトを大量に植えて
そのまま地面をツタのように這わせて栽培し、
稲刈りのコンバインのような機械で
バリバリと刈り取っていく方法。
加工用がメインの国などでは
品種も作り方も日本とは全く異なります。
⑦日本は見た目と味を優先する栽培方法
日本におけるトマト栽培は
収量が多収であることはもちろん
いい秀品率(見た目)と良い食味を求めた栽培方法が主流です。
それに合わせて品種改良もされています。
トマト栽培を専門に行う農業生産者は
ビニールハウスで栽培しており、
水や肥料は機械システムによって制御されています。
冬に栽培する場合は暖房器具も導入します。
最近では、土を使用しない水耕栽培を行うトマト栽培もあります。
私の農園は、夏〜秋の作型であるため
暖房器具のような設備はありませんが
水や追肥は機械で制御されています。
時間と液水量を設定することで
自動的に流すことができ、
トマトを常時元気に保ちます。
手をたくさんかけて、見た目も味も良いトマトが栽培されているのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1703507551480-11X319nTfU.png?width=1200)
⑧まとめ
今回は意外と知らないトマトについて
ごく一部ではありますが、ご紹介させていただきました。
トマトは長い歴史の中で
品種改良と栽培技術の研究が重ねられてきました。
何百年ものあいだ
トマト栽培を受け継ぎ続けた研究者、生産者がいたから今日もトマトが作られています。
地元のスーパーや直売所で
是非トマトを購入していただき
生産者さんたちを応援していただけると
幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
少しずつですが頑張っていくので
スキ、フォローいただけますと嬉しいです!😊✨