農業のはじまり 人の歴史の始まりに人類が農耕を始めたころから始まります。世界でどこで、農耕が始まったのか諸説あります。一般的には石器時代の後半狩猟・採取の後のおよそ1万年1000年前からメソポタミア文明で始まったとされています。 名古屋大学大学院 環境学研究科 地球惑星科学科 地球史学講座門脇研究室 HPより そもそも「農」とは何でしょう。まずは言葉の定義からあらためて調べてみます。 農・・・「1 農業。農作。2 農業に従事する人。農民」 農業・・・「土地を利用し
有機農業とは、自然の力を最大限に活用して作物を育てる農業のことだと考えています。 自然の力とは、化学肥料や合成農薬に頼らず、自然界が持つ持続可能な生産力と生態系の調和を大切にしています。 土の健康 土の中の微生物っていうのは、土の中に住んでいるバクテリアやカビ、微小な虫などのことです。これらの微生物は、死んだ植物や動物の残骸、落ち葉などの有機物を食べて、分解することで生きています。この分解の過程で、微生物は有機物から栄養分を取り出して、それを土に放出する。この栄養分は植物
水の惑星「地球」の誕生 今回は、有機農業で必要な水のはなしです。 天体の中で液体の水があるのは奇跡なことです。 地球に水が存在する理由は、地球が形成された当初の条件と、その後の地球の進化の過程に関連しています。 地球が形成された約45億年前、初期の地球は非常に高温で、大量のガスが放出されました。これを「原始大気」または「原始ガス」と呼びます。この原始ガスの中には、水分子を構成する水素と酸素が含まれていました。地球が冷えてくると、これらのガスが結合して水分子を形成し、雨とし
土のなりたち 有機農業に大切な「土づくり」の土とはそもそも何でしょうか? 土を専門に研究している土壌学において 「土」の定義は ・自然物であること ・植物が生育している、もしくは生育可能である とされています。 土の形成は自然環境で行われます。岩石の風化や侵食、川の氾濫、火山の噴火による堆積などの過程が関与します。岩石が風化すると、細かい粒子が形成されます。これに有機物や微生物が混ざり、植物の根が伸びることで土壌が形成されます。川の氾濫による堆積は、水が土壌を運び、堆積物が堆
おおや高原で有機栽培でホウレンソウ等軟弱野菜を栽培して2024年で30年を迎えました。 おおや高原はおおや高原は兵庫県北部の但馬地域南西部の養父 市大屋町にあり、県営農地開発事業で造成された農地です。このうち野菜団地は標高500~700mに位置し、夏季冷涼で昼夜の気温の差が大きい準高冷地における地の利を活かし、雨よけ施設による軟弱野菜栽培を行っています。 平成2年にコープこうべが「フードプラン、人と自然にやさしい食べ物づくり」を提唱しおおや高原でも土作りを基本とする