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研修日記 5月第2週

こんにちは GWも終わり暦の上ではもう夏です。真夏と呼べるくらい暑い日もあります。野菜たちも一気に大きくなり、これから農繁期に入るんだなと研修しながら肌で感じています。

今週はついにナス収穫です。愛媛では伊予ナスという名前で売り出していて、他にも松山長ナスという35cmくらいの長さになるナスもここ松山の地元野菜です。
研修所ではハウスで筑陽とPC筑陽の2品種のナスを栽培しています。この2品種は何が違うかと言うと、専門的な話ですが、ここではナスの花に成長ホルモン剤を散布して実なりを良くする事と花弁を除去し易くしています。ですが、このPC筑陽という品種はホルモン剤を散布しなくてよいというものです。その手間が省けるというメリットがあるんですが、出来た実の中に穴があく空洞果ができやすいというデメリットもあります。

こういう処理があるという事は初めて知りました。確実に着果させるため成長を人がコントロールしているという事です。受粉した後実が出来ている所に枯れた花弁が付いているとその部分だけきれいに成育しないということがあります。本当にわずかなんですが凹んでいるんです。これ見た時、こんな枯れた小さな花弁がついているだけでこんなに違うとは、と驚きました。作物はすごく繊細でした。
なので、良い状態の野菜を収穫するために、そして高く売るためにこのホルモン処理という仕事をするんだと思いました。

収穫もそうです。専用キャリーに専用のポリ袋を被せてナスを置いても傷つかない様にします。
次に荷造り。状態を見て選別して箱詰めする時はホルモン処理しているので、もしかしたら実に付着しているかもしれないので布巾できれいに拭いてから荷造りします。
今までも他の野菜の荷造りはやっていますが、以前までは市場出荷する野菜は気持ちを込めて荷造り・出荷などやっていないのでは無いかという偏見的思いがありましたが、ここで研修しててそんなことはないと感じるようになりました。レストランで働いている時と同じくらいの野菜に対する扱い方であると思います。よってそういう収穫・出荷・荷造りの部分はしっかり覚えたいと思います。野菜の取り扱いは丁寧に。

これからどんどん暑くなります。良い野菜を作っていくために作物の成長速度に負けないよう生育管理していきます。


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