日々観察すること
気温が上がり、草花たちの成長速度がグングンと上がってきました。
ほんの少し目を離したすきに、昨日は蕾だった花が咲き、地面があらゆる草花で覆い尽くされていきます。
勢力を奮い出したドクダミ。
あちこちに飛ばされた種から芽を出したハーブ類。
地下茎で静かにテリトリーを広げる秋明菊。
ここにも、あそこにも!ミズヒキ。
植物たちの勢力争いは日々繰り広げられ、その勢いに敗北したものは消えていく…しぜんの摂理。
ではなくて。
ここで登場するのが人間の手。
殖えすぎたものは間引く。
花が終わったら切り落とす。
植物ひとつひとつ剪定のタイミングは違うので、じっくりと観察しながら。
殖えて困るものと、なくなっては困るもの、ちゃんと見定めて。
帰化した植物はやっぱり強いので、ちゃんを株を整理してあげないと、あっというまにジャングル、です。
畑作業はもちろん、家の掃除や洗濯、アトリエの整理、季節の台所しごと、事務作業、打ち合わせ…この暮らしで日々やることなんて無尽蔵なので、庭の草花の点検を怠ってしまうことがよくありました。
そんなことやってる場合じゃない!って。
でもそれは大間違いだったんですね。
30分程度のパトロールが草花の秩序を守り、
その秩序が守られることによってわたしの心が平穏になるのだと。
やらなきゃいけないことが多いときこそ、草花を観察する。
観察するということは、時間があるからやることなのではなくて、時間がないからこそ心にゆとりをつくるためにすることなのだと気が付きました。
自分の好きなものが心地よい状態にあること。
これが大切なのですね。
今の庭には広い花がいっぱい。
ニゲラも今朝、ひとつめの花が開きました。