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アーネスト・サトウ「一外交官の見た明治維新」と並ぶ外部からの幕末の記録

ルサン 『フランス士官の下関海戦記』 初版 1866年 パリ刊
Roussin, Alfred, Une Campagne sur les Cotes du Japon, Paris, Librairie de L. Hachette et Cie, 1866 <R21-64>
First edition, 8vo, 285pp, one folding map, contemporary cloth binding, title lettered in gilt on spine, spine in compartment, sprinkled edges

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著者のアルフレッド・ルサンはナント出身の海軍軍人です。ラ・セイラス号で主計補佐官として日本に訪れた際に下関戦争に従軍し、その時の体験をまとめたのが本書です。

同時期の記録としては英国の外交官であったアーネスト・サトウの「一外交官の見た明治維新」もありますが、こちらはサトウ個人の観察や判断の入り混じった体験記に近い内容となっています。

対してルサンの著作は、日本の鎖国時代から記述が始まって、ペリーの来航をきっかけとする欧米各国の来航と通商条約の締結、その後の緊迫した日英関係から薩英戦争、下関戦争(本書7・8章)へと至る経緯について、一人称と主観を交えない海外の視点から見た幕末期日本の歴史書と言える内容となっています。

参考文献:アルフレッド・ルサン / 樋口裕一訳『フランス士官の下関海戦記』新人物往来社 1987年

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