ヴァイマル憲法関連 2冊
『1919年8月13日ドイツ国憲法（ヴァイマル憲法） 学業修了者向け』 [1919年] [刊行地不詳]
Die Verfassung des Deutschen Reichs vom 11. August 1919. Den Schuelern und Schuelerinnen zur Schulentlassung. First edition, 12mo, 71pp, original stapled bound.<R19-417>
プロイス 『ドイツの共和政憲法』 第2版 1923年 ベルリン刊
Preuss, Hugo, Deutschlands Republikanische Reichsverfassung. 2. erw. Aufl. Berlin, Verlag neuer Staat G.M.B.H. 1923. 167 pp
Second edition, 8vo, 167pp, original soft bound, ex library, stamped on the title page and page 3, library label on the spine. <R19-441>
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青少年の政治教育を目的に発行された、ヴァイマル憲法の前文と解説が添えられた小冊子と、ヴァイマル憲法起草者の一人であった法学者フーゴ・プロイスが発行した憲法の解説書の2冊。
ヴェルサイユ条約締結、民族自決権の否定、共産主義者や国粋主義者による一揆、この冊子の発行年（1923）に生じたルール占領など、ドイツ国内外での危機に見舞われながらも、プロイスは民主主義の定着が国家の発展につながるという信念のもとで執筆したと、本書発行の意義を述べています。
ちなみにこちらの書籍はチューリンゲン州アルテンブルクの教師が利用していた文庫のうちの一冊であり、おそらく政治教育のために利用していたと思われます。
発布から14年間のみという比較的短命であったヴァイマル憲法ですが（現ドイツ基本法もヴァイマルでの失敗を教訓としている箇所が多い）、定着努力や政治教育も行われていたことがわかる資料となっています。
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