グロティウスの義弟、『戦争と平和の法』の執筆を助け、『自由海論』を擁護したホラスウィンケルの政治信条
ホラスウィンケル 『絶対権力擁護法論』 初版 1667年 ロッテルダム刊
Graswinckel, Dirck, 1600-1666, Nasporinge van het Recht van de Opperste Macht toekomende de Edele Groot Mogende Heeren de Heeren Staten van Holland en Westvriesland. Rotterdam, Joannes Naeranus, 1667 <R21-297>
First edition. 4to, [xxiv], 840p., contemporary vellum
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ホラスウィンケル 『絶対権力擁護法論：続編』 初版 1674年 ハーグ刊
Graswinckel, Dirck, 1600-1666, Speciale Beschryvingh van het gebruyck, ofte daadelijcke bezitting van Opperste Macht, der Ed. Groot Mog. Heeren Staten van Hollandt ende West-Vrieslandt 's Gravenhage, J. Tongerloo, 1674 <R21-298>
First edition. 4to, [xiv], 1098, [26]p., contemporary vellum
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[ホラスウィンケルはデルフトの弁護士で、彼の妹はグロティウスの弟ウィレムの妻であり、両家は親類縁者の関係にありました。グロティウスがフランス亡命中に『戦争と平和の法』を執筆した時、パリにあってそれを助けたと言われます。セルデン『封鎖海論』に対し、グロティウス『自由海論』を擁護して反論を加えたのも彼です。
本書は、彼の死の翌年未亡人によって出版された政治信条を著す遺著で、厳密な法学的立場から絶対王権を主張しています。
参考文献
松隈清『グロチュースとその時代』九州大学出版会 1985年
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