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イタリア啓蒙主義者による近代ヨーロッパの刑法思想の基礎となった作品

[ベッカリーア] / [モルレ] 『犯罪と刑罰』 フランス語版 新版 1766年 フィラデルフィア刊 [パリ刊]
[Beccaria, Cesare] / [Morellet, A.], Traite des delits et des peines, traduit de l'italien d'apres la troisieme edition. avec des additions de l'auteur qui n'ont pas encore paru en italien. Nouvelle edition, Philadelphie,[Paris] 1766 <R23-39>
New edition, 8vo(21.5x14cm), xxviii, 148pp, contemporary board binding, title hand written on spine, untrimmed edges, joint loose

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タイトルページ

イタリア・ミラノ出身の啓蒙学者チェーザレ・ベッカリーアの代表作で、近代ヨーロッパの刑法思想の基礎となった作品です。

フランス語版のコンテンツ配列
オリジナルイタリア語版のコンテンツ配列

フランス語版は、訳者のモレルがベッカリーアの「同意」を得て構成の組み替えが行われました。近年では著者であるベッカリーアのオリジナル構成版が彼の真の見解を表明するものとして研究上で再評価されていますが、フランス語版は長らく各国語訳の基礎となり、ベッカリーアの著作をヨーロッパ中に広げることに貢献しました。

前文

フランス語版をめぐる流れとしては下記の通りとなります。

  • 1765年3月:フランス語の原書となる『犯罪と刑罰』イタリア語第三版が刊行

  • 1765年年末:イタリア語第三版を基にフランス語版が刊行。出版年が1766年と表記される。出版地はローザンヌと偽る。

  • 1766年初旬?:ローザンヌ版での正誤表を訂正した本書フィラデルフィア版が刊行される。

外装

参考文献:
堀田誠三『ベッカリーアとイタリア啓蒙』名古屋大学出版会 1996年
チェーザレ・ベッカリーア/小谷眞男訳『犯罪と刑罰』 増補新装版 東京大学出版会 2024年

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