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2020年に映画館で観た映画

 今年ほど映画館に行かなかった年はない。と言っても、数えてみると20回出かけていました。(20回しかというべき)
 そんな訳で、今年、映画館で観た映画を振り返ってみました。
ちなみに、先に今年の個人的ベスト3を上げておくと、

1位『イップマン 完結』

2位『フォードvsフェラーリ』

3位『博士と狂人』

です。

では、鑑賞順に、

【1月】
『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
IMAX3D ★★★★
鑑賞3回目。池袋のレーザーIMAXで観ました。映画の出来云々よりも、もうスターウォーズを映画館で観るのは最後だ、という思いでじっくり味わいました。

『ショーシャンクの空に』 ★★★★★
午前十時の映画祭で思い出の映画を。来年春に再開するようなので、新たなラインナップに期待。

『フォードvsフェラーリ』IMAX ★★★★
マット・デイモンとクリスチャン・ベールが役にハマってたし、レースのシーンも大迫力でした。

『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 ★★★★
鑑賞4回目。平和島のドルビーアトモスで観ました。本当に最後の最後の映画館でのスターウォーズ体験は、館内3人だけでした…。

『パラサイト 半地下の家族』 ★★
結局アカデミー賞を取ってしまった韓国映画。ストーリーは面白かったですが、嫌いなタイプの映画。これと『ジョーカー』は、近年私が観た中でもサイアクの部類に入ります。

『リチャード・ジュエル』 ★★★★
クリント・イーストウッド、引退すると言ってからいったい何本撮ってるんでしょうか(笑)これも、メディアと正義について考えさせられる骨太の一本でした。近年見た中で最高の部類に入る『スリービルボード』に出ていたサム・ロックウェルがカッコいいし、キャシー・ベイツもいいです。そして現在90歳になるイーストウッドが次回作「Cry Macho」製作・監督・主演!の予定だというんですから、もう完全に脱帽です。


【2月】
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』
★★★★★
午前十時の映画祭にて。あらためてケビン・コスナー好きだなぁ、と痛感。ケビン・コスナー映画祭とかやって欲しい。


【3月】は観るものがなく、【4月】【5月】は映画館が閉まっていました。


【6月】
『ゼログラビティ』IMAX ★★★★★
4ヶ月ぶりに映画館で観たのはサンドラ・ブロックでした。沁みました。

【7月】
『AKIRA』
IMAX ★★★
洋画が全然入って来ず、アニメと邦画ばかり。シネコンでもジブリと寅さんがスクリーンを占めるという異常な状況。そんな中、AKIRAを観てきました。やっぱり映画館がいいと思いました。

『イップマン 完結』極音 ★★★★★★!
とにかく今年はこれを観るために生きてました。無事公開されて本当によかった。立川シネマシティも健在でホッとしました。


【8月】
『ダンケルク』
ドルビーシネマ ★★★★★
今年新しくできた横浜駅直結の映画館でドルビーシネマ初体験。正直ド肝抜かれました。ノーラン映画はIMAXでないと、と思ってたのですが、音の迫力ではドルビーシネマが段違いにいいです。そしてあらためて映画は横長の方が落ち着いて観られるのかも、とも思いました。ドルビーシネマ、いいなぁ、これは通いたい、と思いつつ、以降、ほとんどアニメか邦画しかやってないので、まだ行ってません。


【9月】
『ようこそ映画音響の世界へ』
極音 ★★★★
今年2回目の立川。「スターウォーズ」の舞台裏も出てくるので、旧3部作のシーンがチラッと極上音響で流れ、あぁ、昔のスターウォーズ立川で観れたら最高なんだけどなぁ、と思ってしまいました。

『幸せへのまわり道』★★★★
今年のみっけもんは、この映画とイオンシネマ座間。新しく綺麗なシネコンで、しかも田舎なので空いてます。そして、地味な良作の洋画をイオンシネマはちゃんとかけてくれるのです。トム・ハンクスがなにげない癒しと安らぎをくれる映画、観られてラッキーでした。

『TENET』IMAX ★★★★
今年の超目玉作。すごく楽しみにしてましたが、やっぱりとんでもないパズルのような頭を混乱させる映画でした。しかしノーラン監督は、とにかくド派手なアクションを実写で撮り、それを”映画館で”体験してもらうことにこだわり続けている人なので、全面的に支持します。「ムーラン」が配信になってしまい、しかも大黒字でディズニーが調子に乗ってますが、ノーラン監督には戦い続けて欲しいと思っています。


【10月】
『ムーンウォーカー』
ULTIRA ★★★★★
とにかく洋画が軒並み延期で、全然新作が入ってきません。そんな中、細かく調べていたらなんとマイケルを大スクリーンでやってるではありませんか!ディズニーランドの「キャプテンEO」もなくなった今、マイケルを爆音で味わえる貴重な経験をしました。後世に伝えたいマイケルの音楽、定期的にかけてくれたらいいのに。

『博士と狂人』 ★★★★
メル・ギブソンとショーン・ペンの時代物、辞書を作る物語。とっても見ごたえのある良作でした。そしてkino cinema横浜みなとみらいも、いい映画館だということがわかりました。そして、世の中の「鬼滅」フィーバーを横目に見ながら、こういう洋画を観る映画ファンはごくごく少数派になってしまったのだなぁ、とため息がこぼれてしまいました。

⑰『ストレイ・ドッグ』 ★★★
ニコール・キッドマンが汚れ役に挑戦したクライムサスペンス。昔だったら銀座シネパトスでかかっていたようなタイプの映画です。かけてくれるkino cinemaさんには感謝感謝です。


【11月】
⑱『Mank/マンク』
 ★★★★
結局、Netfrixが今ハリウッドを牛耳っているのです。アルフォンソ・キュアロンやスコセッシ、デヴィッド・フィンチャー等が自由に映画を撮れる場がNetfrixにしかないのです。おぉ、観たいの面白いのは全部配信か…と嘆くのはちょっと待って。youtubeで予告編を見ると「一部劇場で公開」とあります。そう、配信前に2週間だけひっそりと劇場でかけてくれるのです!あぁ、よかったイオンシネマ座間があって。という訳で、デヴィッド・フィンチャー監督、ゲーリー・オールドマン主演のモノクロ映画、たっぷり堪能しました。しかしこんなひっそり公開なんて、もったいない。


【12月】
⑲『ザ・プロム』
 ★★★
またNetfrix映画。メリル・ストリープとニコール・キッドマンが出てるミュージカル映画。主人公はレズビアンの女の子、正に今の映画です。というか、世の中の流れ的に、白人を出したら黒人も、そしたらアジア系もちゃんと入れろ、性的マイノリティLGBTQにもスポットを、と多様性を入れるのがトレンドになっているようですが、無理やり全方面に配慮しなくても、と、ちょっと思ってしまいます。

⑳『ミッドナイトスカイ』 ★★★★
結局今年の年末は、ずっとNetfrix映画でした。ジョージ・クルーニー監督・主演のしっとりとしたSFで締めくくりです。


そんな訳で今後、洋画を観るなら配信で、が主流になってしまうのか。
「鬼滅」が救った映画館が、来年も持ちこたえられるのか。
そもそもコロナがちゃんと収束してくれるのか。
不安は多々ありますが、


きっと嵐の後には必ず虹が出る、
明日は明日の風が吹く、
希望は素晴らしいものだ、
と信じて、
静かに祈りつつ年を越したいと思います。


来年も、いい映画を映画館で観られますように。
みなさまも、よいお年を。



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