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アウトローブルース
表題としたのは、僕が1972年に愛読した本のタイトルである。著者は、Paul Williams。スリードッグナイトが歌ってヒットしたオールドファッションドラブソングの作者・同姓同名のシンガーソングライターPaul Williamsを知っていても、この若き思想家(敢えてそう呼ぶ)を知る人は少ないだろう。細々と続いたその評論活動も、あまり知られていない。
この時代を画した著書は、1968年、弱冠17歳にして歴史に残る「Crawdaddy」という幻のカウンターカルチャー雑誌を発刊した彼の、その初期の代表的なエッセイを選りすぐり集めたものである。もとよりその規模も知名度も比較にはなりはしないのだが、実際、この伝説的な雑誌は、短期間だったとは言え、かの有名な「Rolling Stone」誌と共に時代を強く牽引する力を持ったのだった。邦訳は、室矢憲治訳で晶文社から逸早く出され、銀色の装丁が美しく、やけに眩しかったことをよく覚えている。
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