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毒親から逃げる方法 - 前準備 -

子は親という柵(しがらみ)から逃れられない。
「親とは絶縁していて」と話す人がいるかもしれないが、実際のところ、日本で絶縁を法的に実現することはできない(2024年12月現在)。
口では絶縁といくらでもいえるが、実際親子関係が結ばれている場合はがは子の所在を探すことは比較的容易である。住民票、戸籍謄本等の取得によって、少なくともそれぞれ登録している場所はすぐにでも特定される可能性がある。手続きとしては役所に行って申請するだけだ。
どんなに虐待をされていたとしても、簡単に子を守ってくれないのが現在の日本の法であると言わざるを得ない。もちろん様々な面でのサポートや支援制度、保護制度というものは存在している。しかしそれは決して絶対的なものではないことを注意していただきたい。

それでも毒親から解放されることを望む人は後を絶たない。なんとかして身を隠し、身分を偽り、追跡をされないように努めている人も少なくない。
ただ、このnoteの中で説明するのは合法的かつある程度の効力をもって親を遠ざけ、追跡から自己防衛できるようにする方法であるため、違法なことは一切言及しないし私はできないので悪しからず。
タイトルにもある通り、すぐに手を打てる方法もいくつか存在するが今回は即効性の戦略よりも時間がかかるけれど確実性が高くなる方法を幾つか紹介する。


1. 証拠集め(録音・録画)

これは毒親からの解放を目指す人が、持っているとかなり有利にことを進められるようになるものだ。しかし実際、暴言を録音することはまだしも暴力を振るわれている場面を撮影することは非常にリスキーであり困難が伴う。加害者に録画していたことが露見した場合、逆上されかねない(加害者はたいがい体面を気にする。他者にはいいかっこをしたい、外面はよくしたいというくだらない自尊心を持っていることが多い)。そのため察知されにくい録音をおすすめする。所持しているスマートフォンを使用してもいいが、下手をしたら加害者に監視されている可能性もあるため、別に録音用の機器を準備することが望ましい。できる限り小さく目立たないものが望ましいが、どんなものでもうまく慎重に隠すように。
これらによって録音録画することに成功したら確実にデータを保存できるようにバックアップを取っておくことをお勧めする。この音声は今後何十年も使う可能性があるため、可能であれば複数の記憶媒体(USB など)に適宜更新(記憶媒体にも寿命があるため)しつつ慎重に保管することが望ましい。時にこれ自体を使って加害者側を説得しようとする人もいるが、逆効果(監禁監視状態)になる可能性もあるので、これらは重要なカードとしてきちんと持っておくことである。使いどころもきちんと見極める必要があるからだ。やるなら徹底していこう。

2. 改名手続きに向けて

改名と聞いてもパッとイメージできないかもしれない。文字通り自分の名前(婚姻離婚では苗字(姓、上の名前)が変わるが、今回は下の名前である)を変えることだ。
例えば、親から「太郎」と付けられたが「悠里」にするという風にだ。名前を変えるということについても追跡から逃れにくくなる有効な手段である。精神的にもある面では解放される方もいらっしゃるかもしれない。新たな自分の人生を歩き出すために改名する人もいるし、性自認として改名する人もいる。ただ改名する、特に戸籍上の名前を変えるということは容易ではない。個人でもできるが弁護士と共にやる場合も多いし、裁判所に出向くことになる。戸籍上の名前の変更には裁判所からの許可が必要であるからだ。大掛りとすら思えるが、少なくとも現在の日本ではある程度労力がかかる手続きである。
改名を行う上で重要になってくるポイントとして、変えたい希望の名前(先の例でいえば「悠里」として)での活動実績というものがある。つまり日常的にどれだけ新しい名前で周囲から認知されているのか、仕事や生活の中で使用しているのかということだ。自分の昔の名前ではなく、新しい名前を使用して実生活を送り(芸名や源氏名がイメージしやすいだろう)、仕事の取引相手や周囲の人が新しい名前の方を認知する、特に契約書など公的な文書などに記載されていると非常に強力な武器になる。また友人、通販での郵便伝票など細かいところまで新しい名前を使用し、社会的に浸透させることができれば改名の手続きでは有利になる。そしてそれらの書類(契約書や伝票、郵便物、手紙等)はすべて大切に保管してもらいたい。これらもすべて裁判所(もしくは弁護士)に提出する物品となる。
またLINEなどのSNSやメッセージツール、電子メールについても同様に重要な物品となる。時間があるときに新しい名前が使われていることが分かるよう、スクリーンショットやメールの文面を印刷してファイルに入れて保管しておくといい。これらは量、また使用場面(認知してくれている他者)が多いほど社会での浸透が進んでいる(=改名をすることで社会生活に不利益が生じないこと)の証左になる。このことを意識して生活、実行してもらいたい。

今回のnoteのまとめ

毒親からの解放に向けて長期的にしておくとよいことについてまず2つほど紹介した。ざっくりと記載すると以下になる。
1. 虐待(暴力・暴言)の証拠を集める(録音・録画)
2. 改名のために新しい名前を周囲の人に認知してもらう
それぞれについて、特に1についてはそれぞれの状況で非常にリスクが変化するし、また既に物理的に親から離れている場合は厳しい。そのため他の手段が必要になるが、これはまた後日紹介するとしよう。

今回のnoteで気になったこと、より詳しく聞きたいことがあればコメントしてもらってもいいし紐づけられているXのアカウントに連絡をくれても構いません。

それでは、また。




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葉桐
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