#52 本気で電験三種受験(人生2回目)/罰ゲームを思案する
会社辞めるための電験三種だったのに
数年前に一度本気で受験しようとしたことがある。
コロナの影響で仕事が減ってきて暇だったし、会社のいい加減なところがあまりにも目に余っていたからだ。会社にも受験することを伝え、参考書など買ってくれた。勉強を始めて2ヶ月目でまさかの転勤。転勤先は大忙しで勉強どころではなかった。
しっかり落ちた。
言い訳と言われればそうかもしれない。
だが当時、20歳の私には到底そんなことできなかった。
無職が電験三種を取る理由
理由もなんも、仕事するために他ならない。
その仕事がしたいわけではない。
どの県でも就活に優位な資格だし、ゆくゆくは独立もできる。
どこでも働けるのがもっともな理由。
遠距離中の彼女と同棲するとなれば私の地元か彼女の地元。
ならばこういった資格が役に立つし、相手の親御さんにも顔が立つ。
外見にも気を遣い、家事もできて、多趣味。
だが無職。
こんなやつに娘などくれてたまるか。
ということでこの資格に挑戦する。
罰ゲーム
無論、賭けがなければ身体はいうことを聞かない。
彼女に罰ゲームを考えてもらった。
テーマパークチケットと1泊6万円以上。
私が提示した案だ。
最も陳腐なのがこのお金がらみだ。
「それ本当に罰?それすると辛いの?」
彼女はいたって冷静である。
確かに金を出せば済むのであれば精神的ダメージはそこまでない。
そこでだ。私が大事にしている髪の毛を人質に取られた。
「私が指定した髪型にしてよ」
く。この女。
マッシュのセンターパートとか言い出したら
死んだ方がマシである。
おっと、若い男性ほとんどを敵に回してしまった。
私は今、肩には届かないくらいのロン毛パーマである。
刈り上げなんて裸でぶらつくようなもんだ。
マッシュセンターパートだけは絶対に避けたい。
※これは私が依頼した罰ゲームなので彼女は全く悪くない。