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ファンを笑顔にする“ファン分析”のすすめ

こんにちは!プランナーのあぶちゃん(安達)です。
今回は「ファン分析」をテーマにコラムをお届けしたいと思います。

企業や商品、サービスによってファンの気質はいろいろ

ファンと聞くと、「熱い想いをたくさん語る、少しオタク気質がある人たち」をイメージしがちじゃないでしょうか。
かくいう私も以前まではそう思っていました。
しかし、実際に企業やサービスのファンとたくさんお会いすると、ファンの気質や雰囲気が驚くほど企業やサービスによって異なります
まさに「十人十色」ならぬ「十ファン十色」です。

たとえば、クールでラグジュアリー感を重視するブランドのファンは、あまり感情を表に出さず、静かに世界観を愛するタイプが多め。
一方、フレンドリーなコミュニケーションを大切にするブランドでは、感情豊かで共感力の高いタイプの方が多めでした。
同じ機能価値を持つ商品でも、ブランドが異なればファンのタイプもまったく変わります。
ファンが支持しているのは機能価値でなく、情緒価値や未来価値、「ブランドの世界観」であり、そこの違いはファンの傾向にも違いが出るのです。

私たちは、多くのファンと出会う中で、「ファンと社員が似てくる」というひとつの仮説を持つようになりました。
社員の個性が企業文化をつくり、それに共感するファンが集まる――
つまり、企業文化の数だけファンのタイプもあると言えます。
だからこそ、企業や商品ごとに異なるファンを理解するために、「ファン分析」は必要なのです。

ファン分析の目的とメリット


ファン分析の目的は、シンプルに「ファンを笑顔にするために、まずファンを知ること」であると考えます。
ファンがもっと笑顔になれば、結果としてLTV(顧客生涯価値)が高まり、周囲の人にもブランドや商品をおすすめしてくれます。
さらに、新商品や新サービスを立ち上げるときには、惜しみなく応援してくれたりと、好循環が広がるのです。

ファンは「好き」という気持ちをもって、企業やブランドの成長を支えてくれる存在。
その想いに応えるためにも、ファンの視点を理解し、最適なコミュニケーションを考えること。
それが企業とファンが信頼関係を深め、ブランドや商品は長く愛される。結果的に事業の安定や拡大につながっていきます。

「ファン分析」のポイント


私たちが実践しているファン分析(定性分析)は、大きく「ファンタイプ」「ファンが感じる価値」「ファンのツボ(インサイト)」の3つに分かれています。
これらをわかりやすく説明するために、“ファン”を「友人」、そして“長く支持してもらうこと”を「親友になること」で例えてみましょう。

1つ目の「ファンタイプ」は、友人がそもそもどんな人なのか、どんなコミュニケーションを好むのか――そうした基本的な“嗜好”を知る作業です。「どんなことが好きかな?」「こういう話が好きそうだな」などを理解することで、より的確なアプローチが見えてきます。

2つ目の「ファンが感じる価値」は、「友人が自分のどこに魅力を感じているか」を知るステップです。変えないでほしい部分、自分と一緒にいて楽しい理由などを、機能価値・情緒価値・未来価値といった切り口で整理すると、自社の強みをどう磨けばいいのか、どこを見せればいいのかが明確になります。

そして3つ目の「ファンのツボ(インサイト)」は、友人が「ここだけは外せない!」と感じてくれているポイントを探る作業
たとえば、雰囲気やちょっとした言い回しが相手のツボにハマっている場合もあるでしょう。企業や商品の場合なら、ロゴを見ただけで気分が上がるとか、使ったときの感覚がたまらなく好き…というように、企業側のアクションとファン側のリアクションを整理しながら“心が動く”ポイントを深く考察していきます。

この3つを複合的に把握しコミュニケーションや施策を実行することで、「親友になってもらう=ファンに長く支持してもらう」という目標へ近づくことができます。

「ファンは企業にとっての“大切な人”である」と私たちは考えています。
ファンに笑顔になってもらうためには、まず私たちがファンを知ること。
ファンもまた、大好きな企業やブランドに自分のことをわかってほしいと願っているはずです。
お互いの理解を深めながら、一緒に進んでいく。その姿勢が、ファンに長く愛され続け、企業を支え続ける大きな力になるのではないでしょうか。

今週末に開催するお昼だヨ!ファンベースちょこっとセミナーのテーマは、「ファン分析(定性分析) はじめの一歩」と題し、私たちが考えている内容についてもお話しさせていただきます。
アーカイブ動画もありますので、お気軽にお待ちしております!

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今回コラムでも触れたファン分析についてお話します。

◆「ファンベースコラム」のバックナンバーはこちらのマガジンで読めます。


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