【仕事紹介】過去最速で3万枚を突破した「ペッパーミルTシャツ」、企画からたったの3日間で発売へ
こんにちは、ファナティクス広報です。
今月にコロナも第5種に移行し、ようやくスポーツ会場にも客足が戻ってきました。
今年のWBCは日本中が熱中していたと言っても過言でないほどに、
記憶にも歴史にも残る、熱く最高の試合でしたね。
皆さんが熱くなったシーンはどの場面でしたか?
実は、MLBのサイトを運営するファナティクスからも
社会現象となった「ペッパーミルパフォーマンス」を商品化したTシャツを発売。
それが(単一商品では)過去最高の販売枚数を打ち出したので、
一度ここで商品の企画から発売までを振り返ってみたいと思います。
またファンの方々の声に応え、先日に関連商品を新発売!今月末までの限定商品なので、併せて新着情報もご紹介します。
本日インタビューにお答えするのは、
デザインチームを率いるリーダーと、MLBサイト(EC)担当のtokuchiです。
1:ふたりのプロフィール
ー本日はよろしくお願いします。まずは、プロフィール代わりに、おふたりの入社背景と仕事内容を教えてください
デザイン責任者)
はい、お願いします。私はファナティクス・ジャパン立ち上げ直後に入社し、ちょうど4年半が経ちました。長年ファッションデザインのキャリアを積んできたものの、ファンウェアやスポーツグッズのデザインは初めての領域で、仕事内容に魅了され転職を決めました。
現在はデザインチームの責任者で、私含めチームは6名。各スポーツチームのマーチャンダイザーや営業より商品企画の依頼を受けてから、その商品を得意とする最適なメンバーをアサインし、具体的なデザインに落とし込み商品化していきます。
tokuchi)
私は新卒でEC事業を運営する会社に入りました。そこで3年ほど経った頃に「好きなことを仕事にしたい」という想いが強く芽生えてきて転職を考えるように。長年野球をしてきて、スポーツ全般大好きなのでスポーツ業界に身を置こうと決心した頃にちょうどファナティクスと出会いました。
現在はEコマースチームに所属し、具体的にはMLBやエスパルスのサイトマネージャーをしています。ファン、サポーターの皆さんが求めるグッズを適切なタイミングで販売し、それをスピーディにお届けすることをミッションに、公式オンラインストアの売上最大化を日々試行錯誤しながらやっています。
2:商品発売までの経緯
ーありがとうございます。さっそくですが「ペッパーミルTシャツ」についてお話しを聞かせてください。ファナティクス・ジャパンとしても歴代最高の販売枚数を打ち出した商品ですが、どういった背景で企画が動き始めたのでしょうか
デザイン責任者)
今回のWBCにはMLBで活躍する選手も何名か出場し、特に序盤から既に盛り上がりがありましたよね。
社内でも“何かやりたい”と各々に秘めた想いがじわりと出始めていて、ちょうど検討し始めたタイミングに、代表の川名から「何かペッパーミルでやりたいよね」とつぶやきがあったんです。それが起爆剤となり、とんとん拍子に商品化へ加速した背景があります。
ファンの熱量、社会的なうねり、そして社内でも同じ方向を皆が向いていて、「よし、やろう!」と一気にみんなの熱量が高まり、商品企画から販売まで最短でコトが運びました。痺れましたね。
ーそういえば、ヌートバー選手は社内でもノーマークだったとお聞きしました
tokuchi)
そうなんです、ヌートバー選手は正直ノーマークで、商品企画を進める段階でも、特別な商品を用意していませんでした。
ただ、始まってみたら実績は出すし、キャラクター性も抜群でチームを引っ張り、一気に社会現象にもなった“ペッパーミルパフォーマンス”が誕生したりと嵐のように頭角を表し注目の的に。
そこで先程の話しに戻りますが、川名の発信を後押しに、一斉に各チームが動き出し、あっという間にいいデザインが上がってきました。各所への許可取りを並行しながら、ホールセールチームが営業をかけ始めたり、販売サイトにも商品がアップされたりと、企画から商品発売まで3日間での発売でした。
ー3日間の話だったんですね・・
デザイン責任者)
特に今回のWBCは熱いドラマが沢山あり日本中が熱狂していたこと、さらに期間限定のイベントで、より社内が団結した背景があります。最近入社したデザイナーがイラストを得意としていたのでデザインをお願いしたところ、仕上がりが素晴らしく、このままいこう!と企画を走らせました。
3:商品化に成功した背景(苦労やこだわり)
ー苦労した点は何かありますか
デザイン責任者)
ライセンスビジネス故に、思い立っても直ぐには商品化できないことでしょうか。特に今回は日本国内だけで完結する話ではなく、MLBに所属する大谷選手とヌートバー選手の肖像を使用するにあたって、アメリカにあるMLB本部、そして(肖像権を扱う)MLB選手会の承認を得る必要があります。通常選手会の承認を得るには長くて約1ヶ月ほど待つように言われていますが、私たちはあの“うねり”をさらに盛り立てていくグッズをすぐに届けたかった。
そのため事前にアメリカ本社含め各所へ連絡を通して、根回しを重ねた結果、これまでの関係性や信頼関係もありMLB選手会がトッププライオリティで対応してくださったのだと思います。
そして3日後の発売に至ったのが、この「ペッパーミルTシャツ」です。
ーデザイン面で工夫したことは何ですか
デザイン責任者)
私たちは「MLB」として商品販売をしているので、「侍ジャパン」として商品を出せる権利がありません。そこで、いくつかの制約がある中でも、ファンの皆さんが観ている選手のイメージにより近くなることを意識しました。また今回は国民的スターでありMLB所属の大谷選手もデザインに取り入れましたが、イラストだからこそペッパーミルパフォーマンスをする大谷選手を表現できたと思っています。
ー3万枚達成したのはデザインの力が大きかったのでしょうか
デザイン責任者)
はい、イラストにして結果的に良かったのは、老若男女受け入れやすいデザインになったことだと考えています。 このデザインだとキッズサイズ にしても、すごく可愛いんですよ。恐らくいつも通り選手の写真を使用したかっこいいデザインにしていたら、3万枚まで到達していなかったと思います。
あと、tokuchiさんの粘り強さもありましたね。
tokuchi)
ありがとうございます。少し社内システムの話になってしまいますが、新商品をMLBの商品サイトに載せるにあたって、グローバル(US/UK)でのコミュニケーションを取る必要があります。日本の熱量を伝え、グローバルチームも同じスピード感で動いてもらえるように、デザインが走り始めた段階から、早めに周りを巻き込みコミュニケーションを始めた経緯はあります。無事に東京での最終試合の販売に間に合いホッとしました。
何にしても、デザイン・ECチームだけでなく、他事業部含め1時間でも数分でも早くファンの方に届けたい気持ちが結集したからこそ完成した、まさに「ホットマーケット」を体現した商品だったと思います。
ー通常のパートナーチームにおいても、こうした突発的な企画〜発売はあると思いますが、今回のような国際試合且つ関係者が多い中での実現はなかなかハードでしたね。
tokuchi)
嵐のようでしたね。大変でしたがすごく楽しかったし、ファナティクスが得意とする「ホットマーケット」分野での機動力の高さを体現した事例ですね。ファンの皆さんが求めるタイミングで求めるグッズを提供できたからこその数字だと思っています。
4:【5/31までの期間限定発売】ファンの声に応え、新商品を発売開始!
ー確実に2023年を象徴し歴史にも残る回だったと思います。反響はまだありますか。
tokuchi)
はい、ペッパーミルTシャツ始めシリーズ商品が期間限定だったこともあり、反響はありました。そこで「ペッパーミル」シリーズではないですが、関連商品を先日発売。KABUTOをテーマにした新商品となります。
販売URLはこちら:
https://www.mlbshop.jp/ja/?pageSize=72&sortOption=HighestPrice&query=kabuto
※5/31までの受注販売となります
5:仕事のやりがい
ー最後に、ファナティクスの仕事に興味を持つ方もいらっしゃると思うので仕事のやりがいについて教えてください。
デザイン責任者)
スポーツは生き物なので、予測はできても実際に何が起こるかはわかりません。こういう予期せぬ事態に出くわす、スポーツのエネルギー、うねりの渦中で仕事が出来ることはとても刺激的です。何よりも、ファンの皆さんに喜んでいただけるようなインパクトある企画を世の中に出せること、それが実現し、ファンの反応をみた時に達成感や満足感が大きいです。
私が以前いたファッションアパレル業界だと今はなかなか爆発的なヒットを出すのは難しいからこそ、こうして各部署が同じベクトル・熱量で“チーム”として一体感を持ちながら、ファンの熱量を直に感じながら商品を販売することができる仕事はとても楽しい、と感じています。
tokuchi)
スポーツに関わる仕事は沢山ありますが、グッズという分野でファナティクスは企画から製造〜現地での販売・オンライン販売など一貫して携わる中での学びが非常に大きいです。さらに、チームの直接的なパートナーとして役に立てるだけでなく、影響力を持つメジャーなリーグやチームとの関わりがある中で、自身の仕事のインパクトを直に感じられるところも特別だと思います。
私自身は他のメンバーと比べるとキャリアは浅いものの、戦力として見ていただける実感はありますし、仕事やスポーツへの想いがあれば活躍できる環境があるので同世代(20代)の方にもぜひトライいただけると嬉しいです。
今後もnoteでは、社内外の取り組みについて紹介していきます。
次回の記事もお楽しみに!
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