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自利利他(奪い合いから分け合いへ。ウェルビーイングの理解の一つとして。)

これからの人と社会が目指したい在り方。
ウェルビーイング。

自利利他は仏教の考え方です。

うばい合えば足りぬ 分け合えばあまる
うばい合えばあらそい 分け合えばやすらぎ
うばい合えばにくしみ 分け合えば喜び
うばい合えば不満 分け合えば感謝
うばい合えば戦争 分け合えば平和
うばい合えば地獄 分け合えば極楽
相田みつおさんの言葉だそうです。

画像はマズローの五段階欲求説です。
「人」の欲求についてのこの考え方を、原始時代からの「人類」の歴史に当てはめて考えてみると、人類は今どのあたりでしょうか。

仮に、次のように考えてみるといろんなことが見えてきます。

前回の産業革命で人類は「人工動力」を手に入れました。日本では幕末から明治維新の頃に相当すると思います。

この変化の意味は、人類の欲求水準のステージが1段階の生理的欲求から2段階の安全欲求へ上がった、その移行だと見ることができそうです。
移行を阻んでいたそれまでの制約が新たなテクノロジーによって除かれた結果、より高次の欲求の具現化が可能になったということですね。

「身体機能(体)」が優れた人が活躍する時代が終わり、「人工動力」を社会の問題解決にどう活用するかを考え実践できる「知能(頭)」が優れた人が活躍する時代が到来したという捉え方もできます。

少々大雑把ではありますが、「生きるために生きる、よく生きるために生きる」時代から、「安全・便利・快適・効率的に生きる」時代へのシフトだったということです。

ここまでは、人や国が奪い合い、人類が地球から搾取し続けた時代だったという見方もできそうです。

したがって今、SDGsなのですね。
永らえること、置いてきぼりをしないこと。これが大きな目標です。
そのために、人権、環境(自然と地球の権利と言ってもいいかも)、パートナーシップ(お互いの尊重と協働)がポイントになっています。

今進行中の第4次産業革命では、人類は「人工知能」を手に入れました。

さて、これからの人類と社会をどう見たらいいでしょうか。
次回はそこを考えてみます。

ちょっとだけヒントを。
超俯瞰的にみると、
これまでは奪い合いの時代だった。
人類を人の成長に例えると、まだ幼児期だったってことですね。
SDGsはそのマイナス面を減らそうということです。一言でいえば対処療法ってことですね。

だとすれば、次の時代は、
人類が分別のある大人を目指そうねの時代になる。
目標は「マイナスを減らす」のはもちろんだけど、さらに志高く「プラスを増やす」ことにもチャレンジしよう!
そういう時代、根本治癒のステージにしていきたいです。

幼児が大人になる前に、青春期があります。
マズローは、3段階、4段階を、所属と承認の欲求と言ってます。

人類の青春期がこれから始まる。
次回はそんな話になると思います。

つづく…

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