はじめての歌舞伎は映画から!?
歌舞伎といえば、歌舞伎座といった専用劇場で観劇をイメージします。
しかし、いまや時代はすすんでる。歌舞伎は、近くの映画館で、しかもお手頃に観るのもアリ。
その名も「シネマ歌舞伎」
映画館で歌舞伎を上演(上映が正しいかな?)する「シネマ歌舞伎」に対するワタクシの期待値はそんなに高くなかった。
「あー、テレビ中継を大スクリーンで写してるかんじかな」
シネマ歌舞伎の第一弾は、特別価格で1200円だった。しかも、玉三郎&菊之助の京鹿子娘二人道成寺。
安いな!しかも美しきふたり!シネマ歌舞伎がどんなもんかはさておき、チラシのインパクトからして、とりあえず観とかないと!チラシに背中を押されて映画館へ。
1200円で一等席
みた感想。とにかく迫力すごい!
映画館の大スクリーンに映る役者さんが近い。一階席の7-9列目の観やすい席(とちり席)にいる感じ。
1200円で、一万円越えのお席ありがとうございます!(笑)
(余談)
歌舞伎ツウのイヤホンガイド解説者の人たちが選ぶおすすめの席もおもしろい↓
歌舞伎座並みの唄・三味線のひびき
SHOCHIKUのテロップのあと、歌舞伎おなじみの三色の幕・定式幕があらわれるとともに、客席のザワザワ感。その中に響く、チョーンチョーンという「柝(き)」の音。
映画館の優れた音響が、劇場空間を再現している。
素晴らしいのは、三味線音楽の響き。
歌舞伎舞踊には三味線音楽がかかせない。踊る玉三郎・菊之助の後ろのひな壇には、長唄という三味線音楽を奏でる人々。太鼓、鼓などの鳴り物を打つ、お囃子さんたち。
長唄の音楽に知りたい方はコチラ。↓
大勢で演奏される三味線の迫力、透明感のある唄声、そして、緊迫感ある鼓や色気のある笛の音。劇場にいるような臨場感。
舞踊にとって音楽は肝だ。音楽にノッて踊り、その踊りを見て演奏家がノって、ひとつの歌舞伎舞踊を作っている。
見ているコチラも気分がどんどん高まってゆく。その音楽の迫力をそのままに味わえるのはすごい。
ただの劇場記録ではなかった。ちゃんとお芝居だった。そら、1200円でまず体験してください、てなるわ。。。
シネマ歌舞伎は、いま、毎月作品を変えて上演されている。作品ごとに編集のコンセプトがさまざまで、出演の歌舞伎役者が編集に関わっているものもあり、劇場での歌舞伎公演とおなじく、激アツなものが上映されている。
近くのシネマで、まずは歌舞伎はじめは映画館てのはアリです!
はじめてでも安心、解説つき!?
とは言え、はじめて歌舞伎を観るとき「わからなかったらどうしよう」と不安になりますよね。
歌舞伎ツウの友達と一緒に行っても、わからないこと聞くわけにもいかず。
シネマ歌舞伎のすごいところは、スマホを使って解説を聴きながら、映画を観られるんです。
歌舞伎ではおなじみのツールで、舞台の進行に合わせて解説してくれる「同時解説 イヤホンガイド」というサービスのシネマ歌舞伎版。
スマホで、アプリを起動しておくと、映画開始とともに自動で解説がはじまるんです。
「解説ききながら!?観る?忙しくない?」
そう思うかもしれませんが、お芝居の進行の邪魔にならないように上手く解説してくれるんです。
公式サイトにデモ動画があるので要チェック↓
シネマ歌舞伎から、歌舞伎の沼にいらっしゃーい!
歌舞伎好きが増えることへの期待だけで記事を書きました。プロモーション記事ではありません(笑)
感想やこんなこと書いて欲しいなどありましたら、コメントぜひお寄せください。はげみになります。