睡眠と健康寿命の関係を明らかに
睡眠は生活習慣のひとつであり、睡眠と健康は相互に関係しています。睡眠が健康に及ぼす影響、睡眠と死亡率との関係について確認していきましょう。
<睡眠と生活リズム>
規則正しい食生活をとること、日中を活動的に過ごすこと、適度な運動習慣を持つことは、決まった時間に入眠・起床することを促します。また、良い睡眠につながります。良い睡眠が得られると、日中を活動的に過ごすことができ、良い睡眠につながるメリハリのある生活を送れるようになります。
良い睡眠が健康な身体をつくり、健康的な生活を送ることで良い睡眠がとれるのです。
入眠・起床時間のずれが起こると睡眠不足になるばかりでなく、日中の活動や食事の時間にも影響し、良い睡眠も健康的な生活も得られにくくなります。
<良い睡眠とは>
良い睡眠とは、その人にとっての十分な睡眠時間が確保でき、質の高い快適な睡眠が得られることです。良い睡眠は身体も心も健康にし、生活習慣病予防となります。睡眠不足や睡眠の質の低下が起こると身体や心の不調をきたし、生活習慣病のリスクとなります。
<睡眠時間と死亡率の関係>
睡眠時間と心血管疾患および他の原因による死亡率との間の男女別の関連性を調査したコホート研究によると、4時間以下の短時間および10時間以上の長時間の睡眠時間は、心血管疾患、非心血管疾患・非がん、および男女のすべての原因による死亡率の増加と関連しており、7時間の睡眠時間がもっとも死亡率が低いということがわかりました。
睡眠時間が短い場合には睡眠不足となり、生活習慣病のリスクが高くなります。一方、不眠ではこころの健康が損なわれやすくなります。このように睡眠と健康は密接に関係しているので、高齢者でも自分自身の睡眠をもう一度見直すことが必要でしょう。
良質な睡眠を心がけていきましょう!