#2 高校教諭40代・不妊治療を始める①
はじめての不妊治療の通院(一軒目😲)
私は中高一貫校で専任教員をしていました(現在は非常勤)。結婚したのは34歳。夫は17歳年上の年の差婚でした。パートナーでいる関係でもよかったのですが、私は最初から子どもが欲しいと思っていたため、ささやかな結婚式を挙げ、籍を入れました。
驚かれるかもしれませんが…子どもは自然とできるものだと思っていました。まさかこんなに苦労するなんて!
結婚して数か月たったころ、何も音沙汰がないので(笑)漢方薬局に相談しに行きました。その時は「まだ結婚したばかりだから」と、身体を温める作用のあるお茶を一パック購入しただけでした。でも、結婚して一年過ぎようとする頃、やはり何も変化がないので、近所のクリニックに行き、検診と主人の精子を診てもらったのです。
すると、先生が表情をこわばらせて
「ご主人の精子、動いていません。」
「精子?え?うちの主人の?」
お恥ずかしながら、これが最初の感想です。
で、その様子を顕微鏡で(画像だったかな?)見せてもらいましたが、
瀕死の状態(のようにみえる)精子が3匹ほど、たまーにピクッとする程度。
頭の中が真っ白になりました。
これでは自然妊娠は無理ですと言われ(…だろうよ)、不妊治療専門の病院の紹介状を書いてもらいました。
主人には事実を冷静に伝えると、
「その日のコンディションもあるから、次は大丈夫だと思う」との答え。
(ほんとかよ…と思いましたが、なんと次の顕微授精の段階で受精卵はできました。)
私はというと、そこから、まず採卵のために血液検査をしたり、錠剤をのんだりして、排卵のタイミングで採卵しました。
でも、そのタイミングで通院することが…まあ難しい。
そして、すんごいお金がかかる💦びっくりだよもう。
卵はたくさん取れて、うまく顕微授精もできました。
でも、体内に3回ほど分けて入れましたが、どれもダメでした。
その後もう一度採卵して、やはり顕微授精で受精卵ができましたが、妊娠には至らず、先生に「もうここでできることはありません」と頭を深々と下げられました。
そして、初の通院からここまでで約2年ほどの時間が経過していました。
ちなみにその病院は診察は4時まででした。
教員は4時から部活と面談と補習なんだよーーーー!
一生懸命仕事して、やっと時間を絞り出しているんだよーーー!
夏休みとか、冬休みとか大きな休みと時間給をたま~に取りながら、
通院するのが精いっぱい。
なかなか通院の時間が取れないのが想像以上のストレスになりました。
「私は、これからどうなってしまうのか…」
失意のうちにその病院への通院はやめました。
(つづく)