見出し画像

#18 芸能人と不妊治療

治療中に見かけた芸能人(有名人)

長いこと治療を続け、計4回(細かなこと含めると5.6回)転院した私は、
待合室で芸能人に図らずも遭遇してしまうこともあった。

最初のクリニックでは、20年以上前にとても人気のあった二人組の歌手(のひとり)と遭遇したし、次のクリニックでは、今は教鞭も取られていて、私も好きだったアナウンサー、3軒目では診察室の見えるところに男性ロックグループのボーカルだった方のサインが飾ってあった(ありがとう!の文字付)。ただ、私はほとんど周りをみずに読書をしたり、編み物をしたり、そこでできる仕事をしたり(それくらい待ち時間は長かった💦)していたので、本当はもっといらっしゃったと思う。

芸能人だから?と根拠なくうらやましく思う自分

お見かけしたどの方々も、その妊娠を私は芸能ニュースで知ることとなり、
喜ぶべきニュースのはずだが、「そっか、着床したんだ」なぜか重い気持ちになり(ほんとごめんなさい)、自分が上手くいっていないときは、
きっと先生も芸能人が妊娠したとなると患者が増えるから、張りきって治療しているんだわ、芸能人てそれだけでアドバンテージだわ!(うらやましい…)
とまで、考えてしまう始末。

しかも、「芸能人はある意味時間の融通が利くし、金銭的にも余裕があるだろうから、いいよね(うらやましい!)‥。」
な~んて考えてしまっていました。
が、冷静に考えてみると、ロケだって、ツアーだって、撮影だって、
その日とか前日に、「(採卵があるので)予定キャンセルで!」なんて言えないよね。
「きらびやかな世界に見える」けれど、それと「湯水のようにお金がある」 のはイコールではないよね。

治療が上手くいかないと、本当に何でも人のせいにしたくなるし、自分以外はすべてうまくいっている人のように見えてしまっていました。

荒れ狂う狂犬のような自分と、もう一人の冷静な自分との闘い(せめぎあい)を何年も繰り返しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?