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#21 妊活だけではなかった10年

 私(私たち)は、子どもが欲しくて結婚しました。
 すぐに妊娠したくて、まずは漢方薬局に行き、そこから婦人科系クリニックで夫の精子が元気がないことがわかりました。
        
そこから不妊治療10年

でも、その10年って、治療だけでなく、当然仕事もしていました。
そしてその間、仕事に対する自分の姿勢、つまり自分を犠牲にしがちなことに気が付いて、「もっと自分のことを大切に思っていいんだ」と気づいた道のりでもありました。
また、母親との関係性や、夫の借金などが明らかになり、そういうのを全部処理するための約10年だったんじゃないかと、今になって思います。

子どもが欲しいっていうことだけではなくて、今まで気づかないふりをしていた、臭いものに蓋をしていたものが治療によってできなくなり、きちんと向き合って解決し、前を向いていく、そういう10年でした。

不妊治療していた頃は、妊娠が最大のゴールでした。
とにかく妊娠したい

体調のこととか、自分の精神的なこととかお構いなしに治療していました。

でも、妊娠するだけで、心筋症を起こしやすいというデータもあるくらいで、先日、「持病の不整脈や高血圧症が悪化し最悪の事態にいたった」という記事を読みました。
本来すべての女性が安全安心に妊娠できるわけではない。

そして、日本は世界でも有数の安全にお産ができる国だけど、
すべての人が安心安全に出産できるとも限らない。

当事者でありながら、そういうことに私は疎かったなぁ と思います。

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