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不登校の子は、大人が思っている以上に傷ついている

 私の関わっている小学校高学年の男の子の話です。ほぼ学校へ行っていない状態のある日、学校からお母さんの元に「明日から、学級閉鎖になります」と連絡がありました。
 その時に、その男の子は、「やったー!」飛び跳ねて喜んだそうです。
お母さん曰く「どうせ学校へ行かないなら、学級閉鎖でも変わらないでしょ」。

 夏休みや冬休みも同様です。長期休みに入ると不登校のお子さんは、デイもお休みになることが多いです。おそらく、学校のある時には、「学校に行きたくても行けない、、、」というプレッシャーや罪悪感があるようで、長期休みはそのプレッシャーや罪悪感から解放されて、堂々と休めるのでは、と思っています。

このような行動は、保護者や大人の視点から見ると、自分勝手のように見えますが、学校へ行けないということだけで、ここまで苦しんでいるんだと私は捉えています。
 その視点に立つと、私たちも自分勝手な都合で、子どもが学校へ行くことは当たり前に考えていることに気付き、反省させられます。私が教師だった頃もそうでした。言葉では、「子どもと寄り添いながら、、、」「無理のない範囲で、、、」と言っていましたが、心の中では、「これ以上学校を休んだらどうしよう、、」「周りの教師になんと報告したらよいのだろうか、、、」「調査の時には、なんと言い訳したらよいのだろうか、、、」「今日も、訪問(または電話)があるのか、時間が取られるな、、、」との思いがありました。

 私は、過去の自分を反省し、子ども中心で考えていきたいと思っています。保護者には、以前投稿した3つのデメリットについてお話し、できるだけ動揺しないように働きかけます。学校には、登校できないことで学校が全ての責任を負う必要がないことを説明しています。
 子どもには、今、自分にとって必要なことはなにか、、、自分が自信をもって活動できることは何かなど、ゆっくりと考え、決断する時間と環境を提供したいと思っています。

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