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3つのデメリットを知って、不登校でも心配いらず!

 保護者の方に知ってほしいことがあります。学校へ行かない(行けない)ことによって3つのデメリットがあります。

 保護者にとって、子どもが「学校へ行きたくない」といったら、不安になり、つい子どもに理由を問いただしてしまいますよね。気が動転していろいろなところに相談へ行くも、状況が改善されないとパニックな状態になってしまうのは仕方がないことです。

私の出会った保護者の中には、私に相談するまで1年半ほどかかった方もいます。その間にネット等でいろんな情報に触れて不安になったり、安心したり、、、気分がジェットコースターになっていたのではと思います。

学校へ行かない(行けない)ことのデメリットを知ることで、不登校でも対策さえしていれば、そこまで大ごとではないのだと知ってもらい、パニック状態から解放されてほしいと思っています。

学校へ行かない(行けない)3つのデメリット
①学習が遅れる
②人間関係が希薄になる
③保護者の物理的な負担が増える

以上が、学校へ行かない(行けない)3つのデメリットです。一つひとつ対応を考えていきましょう。

①学習が遅れる
 学習が遅れると聞くと、それだけで不安は募るかもしれません。しかし、現代社会において、学習塾や家庭教師はたくさんあります。校外いお住まいの地域にも、日中から営業している個人の学習塾もあると思います。対面にこだわらなければネットには、たくさんの教材、家庭教師等もありますので、一度調べていただければと思います。
 私の意見をいうと、実は、社会に出るために必要な学力は思っているほど多くはありません。小学校2年生の特別支援学級の子が2桁引く2桁の繰り下がりのあるひき算(ひっ算)をしていました。私たちが社会で2桁引く2桁をひっ算ですることは、ほぼないと思います。重要な給与計算であれば、パソコンや電卓で行います。究極的なことをいうと、2桁の数字が読めることと大体の量をイメージできることと、それを間違わずに打込めさえすれば、2桁引く2桁のひっ算ができることは、必須ではありません。
 もちろん、できないよりはできたほうがよいですし、ひっ算をすることで世界は広がります。でも、心を削ってまでやる必要はありません。
 最低限、どんな学力を身に付けると社会で生活できるのか、詳しく知りたい方は、ご連絡ください。

②人間関係が希薄になる
 元教員の立場から言うと、一般的に学校は絶対におもしろい空間です。なぜならいろんな人がいるから。
 逆の言い方をすると、今の環境で”おもしろい”要素がなければ、今は学校へ行かない選択肢をとっても良いと思っています。学習の時と同様に、現代社会では、学校へいかずとも人と関わることは可能です。地域の公的な教育センターや民間の施設(カードゲームのショップ等)、放課後等デイサービスやフリースクールなどたくさん触れ合う場はあります。
 インターネットの中には、マニアックな趣味を共有できるコミュニティも溢れています。不登校でも、スポーツ少年団やダンススクールで活躍している人はたくさんいますので、人間関係は自分の得意分野の中で育んでいけば充分です。

③保護者の物理的な負担が増える
 実は、これが一番大きなデメリットです。祖父母が同居している、放課後等デイサービスなどの福祉サービスを利用できる、フリースクールなど行ける場所がある、などの環境があればよいのですが、近くにそのような環境がない場合、小学校低学年の子を一人で自宅に置いておくのは心配だと思います。

私が子どもの時(35年ほど前)には、不登校(当時は登校拒否)イコール社会のコミュニティからの断絶を意味しており、とても大変なことが多かったと思います。
 しかし、今は、いろいろな公的、民間のサービスもありますし、過去最高の不登校の子(仲間)もいます。3つのデメリットさえクリアすれば、幸せに暮らしていける可能性は十分にありますので、まずは、パニック状態から解放されて、ゆっくり紅茶でも飲んで、元気になってからできることを考えていきましょう!

 以上の話をすると、不登校のお子さんをもった保護者さんは、とっても安心して前を向いていけることが多いです。実際に、この話を聞いただけで、登校を再開した報告もたくさんいただいています。
 ぜひ、不登校のお子さんを抱えていて、今、まさにパニック状態です、という方は、一度ご連絡をください。ZOOM等で詳しくお伝えいたします。

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