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相談機関に、不登校の相談をしても、もやもやする理由

 不登校状態になってしまったとき、最初に相談するのは、学級担任の先生かと思います。多くの場合、原因がよく分からず、スクールカウンセラーや教育委員会などの相談機関を紹介されることでしょう。

 それらの相談機関で、すっきりと解決する方もいるとは思いますが、保護者の話を聞くと、「かえってモヤモヤした」などと意見を聞くことがあります。これは、相談事項と相談する相手がうまくかみ合っていないことがあります。

 例えば、スクールカウンセラーの場合、主たる業務が、児童生徒の心理的ケア(文部科学省では、「心の専門家」という表現を使っている)にあります。保護者の悩みが、登校していない状態の改善(学校へ行ってほしい)であるのに対して、スクールカウンセラーは、児童生徒の心の状態の把握や健康の保持に努めた場合、児童生徒の心の原因の把握に努めるかもしれません。全ての事例がそうであるとは思いませんが、このように相談する内容と相談する相手が噛み合っていないことが少なくありません。

 また、教育委員会の相談機関にいったときも同様です。保護者は、登校していない状態の改善を求めているのに対して、教育委員会では、児童生徒の適切な学習環境を整えようと考えていることがあります。保護者が、どうやったら登校できるかという相談に対して、心理アセスメントを勧めてくることがあるのです。
 相談員としては、児童生徒の状況を詳細に把握しておきたいとい意味がありますが、保護者が求めていることと乖離してしまうのです。また、心理アセスメントをとることで、直接的な不登校の原因が分かるわけではありませんので、検査をするこで、すぐに不登校状態が解消されるわけではないことを知っておいてほしいと思います。

 地域にもよると思いますが、かかる日数も保護者を不安にさせます。不登校状態が、1~2週間続いて、学級担任に相談します。そこから、教育委員会の相談機関を紹介され、相談するまでに2~3週間。相談してから、アセスメントの予約で、1~2ヶ月待ち。保護者の立場では、短く見積もっても約2ヶ月、何もしない状態が続き、その間にも不安や焦りが増大してしまいます。

 今までのでの投稿にもありますが、不登校状態が始まったときに、最初にやることは、保護者の不安軽減です。保護者が安心してから、子どもに対する支援を進めてほしいと思っています。

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