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特別支援学校の不登校とは?
私の教師としての経験のほとんどは、特別支援学校での経験です。私自身、不登校のお子さんを受け持った経験があります。通常の学級の不登校との相違点を知って頂くことで、不登校支援を深めるきっかけになるのでは、と考えています。
私が直接的・間接的に関わった特別支援学校の不登校は、保護者と学級担任との指導方針の違いが多いと感じています。通常の学級のいわゆる教科の指導の歴史に比べて、特別支援学校の指導の歴史は浅いです。いつからスタートしたかは、研究者によって解釈はさまざまですが、現在でも先生や学校と保護者の間で、指導の方針はまちまちであることが少なくありません。
学校の先生が、その子にとってよかれと思って指導したことが、保護者の求めている姿に繋がらず話し合いが平行線になることがあります。例えば、ある先生は、子どもに授業中、短時間でもイスに座っていることを指導の目標としたとします。しかし、保護者は、数を1~5まで数えられることが重要であると考えていた場合、すれ違いが起きてしまいます。
どちらも正しいのですが、指導の方針に違いがあると、いつまでも話し合いは平行線になってしまい、最終的には、”学校へ行かない”という判断をすることがあります。統計をとったわけではありませんが、特別支援学校の不登校は、このような理由が多いと思います。
このときの解決方法として、第三者を入れた話し合いを提案しております。どちらも、子どものことを思っての行動ですので、どちらの目標を先に優先させるのか、どのような方策があるのか、どのような状態になったら達成とするのか、第三者を交えて話し合いを進めていくことが有効です。
通常の学級でも、同じようなことはあるかもしれません。担任の先生が忘れ物をした子に対して注意したとします。しかし、保護者にとっては、その指導が強い叱責と感じてしまった場合は、やはり第三者を入れた話し合いが有効です。
このように指導に対する考え方の違いが学校へ行かないという選択に至る場合があり、特別支援学校の場合、より顕著に出てしまいます。しかし、通常の学級でも、特別支援学級でも、特別支援学校でも保護者と先生が考えていることは、子ども一人ひとりの幸せです。
第三者を交えて互いの指導方針の違いを認め合い、計画的に話し合いをすることを願うばかりです。
もし、現時点で、学校や先生とのすれ違い、保護者とのすれ違いが起きているのであれば、ぜひ、連絡ください。すれ違いを紐解くヒントをお伝えできるかもしれません。