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読書メモ #1「不適切な関わりを予防する教室『安全基地』化計画」川上康則著著

いつもは、「ハチドリのひとしずく」というタイトルで、関西創価中学校のアカウントでnoteを書いています。こちらでは、備忘録がわりに、読んだ本についてのメモを残していきたいと思います。

まず1冊目は…

読み終わった後、納得感とともに、木村泰子さんと出会う前の自分、言いかえると、子どもたちとのかかわりは、「スーツケースじゃなくふろしき」と思えるまでの自分は、「規律」とか「きちんと」こそ正解だと信じて、ダメなかかわりをやってたな、とおそろしさと申し訳なさでいっぱいになりました。

「〇〇が出来なかったら将来、苦労するから」さすがに靴が当たり前の時代に、草鞋の編み方知らないと苦労するよとは言わないし、新幹線も飛行機もある時代に、足腰鍛えないと旅はできないよとも言わないまでも、いまだ教育界には、アップデートされないままの「〇〇が出来なかったら将来苦労するよ幻想」で子どもの「今」を苦しめていることが山ほどあると思います。

この本の最後に、『夜と霧』を通して、「今の教育を変えたいという希望を持つか、あきらめるか」「なかなか変わらない現状を前に、自分が生かされている意味をどうとらえるか」というような話しが書かれていて、日本の教育の現状を変えたいと考えるのは、アウシュヴィッツで生き延びるくらい難しいことなのか⁈と衝撃を受けました。『夜と霧』を読んだとき、希望をもち続ける大切さと、その力の偉大さを感じたことを思いだし、日本の昔ながらの慣習を変えるのが、『夜と霧』を挙げるくらい過酷で難しいなら、かわらない現実を前に、ちょっとしたことでイライラしたり嘆いてる場合じゃないな、と腹がきまりました。教育の成果は一朝一夕にでるものではありませんし、これが正解!というものがるわけではありません。理想を求めて歩みを進める中にしか、理想の学校、理想の教育はないと感じる日々です。日々、1ミリずつでも前に進める中で、あれこれ語りあって、大笑いできる同僚がいるというのが何よりの希望です。

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