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内定したあいつと、落ちた自分

バイト先に、就活を始めた当初俺が一番行きたかった会社に内定・入社予定の人間がいる。

俺はその会社に当時めちゃくちゃ行きたいと思っていた。その会社の面接に向けて友達やOBに協力してもらって100回以上は面接練習したし、自信もあった。

結果は『1次面接落ち』。

だからその分ね、最初人づてにそれを聞いた時、正直めっちゃムカついた。

自分がその人に負けた感、が一番最初に感情としてでてきたからだ。
自分の能力がその人より劣っているとか(そんなことはないのに)、自分が何かレースでその人に負けたと思ってしまった。

しかも職場でも目立っていて、仕事もできて頼りにされている。そこもまた悔しいところだった。

負け惜しみ的な感情もある。その人は才能があったんだろう、俺の面接官は特別厳しかったとか、俺には合ってなかったとか(就活はそういう面が実際ある)、

これは自分が事実と向き合うことから逃げようとする感情だ。

もちろん自分がいく会社は最高だし、そこでのし上がって頑張っていきたい想いが一番強い。

ただ、受験とかと感覚は似てるかもしれないが、自分が負けた戦で、勝った人間を見ると感情としてめっちゃ悔しい。

それはそれでいいんだ。この悔しさを自分のエネルギーにして、「自分の理想・幸せ」を実現するためにぶつけていくんだからさ。


実はまだその人とは会ったことも話したこともない。噂になってて有名だから知っている(バイト先は人数が多い)。

俺の嫉妬の感情はそれほどまでに強い。

正直会って話すのは怖い。やっぱり、悔しいと思ってしまうし、自分もすごいんだ、と強がってしまう気がするから。

でも、もしシフトで一緒になることがあったら、

「俺も〇〇受けたけど落ちたんだ〜、まじすごいね!」

そんな会話ができたらいいな。

自分のプライドを無視して、他の誰よりも心の底からその人をビッグリスペクトできるはずだ。

自分も本気で挑んだからこそ。



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