それ行け裏路地!
胡座をかいた私の太ももにララが座った。
ぷにぷにのお腹が太ももに触れて気持ちがいい。
ふわふわの毛並みを撫でると、琥珀色の瞳を細めた。
庭のシャクナゲの花は枯れた。本日気温は22度。
コーヒーの香りがする。
遠くで犬が吠えている。私は少し眠気を感じる。
玄関には潰れた段ボールが積まれている。
読み終わった本の最後のページだけ、もう一度開いて読みだす。
サリンジャーは言った。
「今目の前に、紙切れ1枚が風で飛ばされてきたとしよう。望んでもいないのに、私はそこに宗教的な意味を見出して、長々と文を書くことができるよ」
私は答えた。
「それめっちゃわかる」
肯定的な意味なんてなくていいから、チョコレート食べたい。
2024.4/8
あ、今日は御釈迦様の誕生日だ。
お釈迦さま!おめでとうございます!!最近、御釈迦様の足の裏の模様がお気に入りです!
森見登美彦の「太陽と乙女」を読んだら、東京の「こんにゃく閻魔」と「善光寺坂」へ行きたくなったので、昨日行ってきた。
Googleマップ大先生の案内で、近くに樋口一葉が過ごした住居があると知り、先にそちらへ向かった。
裏路地が大好きな方はぜひとも行って欲しい!!
え?ここって通れるの??私、何処か異世界に迷いこんじゃうの??って感じの道がたくさんあって、私大歓喜でした。
東京って、ちょっとした坂道にでも「三百坂」とか「開運坂」とか名前がついているし、
少し歩くと、歴史の教科書に載っている名前や史跡があるから心が踊る。
そして、入り組んだ裏路地もたくさんあるから、ジブリの「猫の恩返し」が好きな人とかたまらないのではないかと思う。ついつい長く歩いちゃって健康にもいいし、歴史も学べるし、裏路地万歳。
人が多いと語り継がれる歴史も多いのだと実感。
東京ってやっぱりすごいや。
森見登美彦は、こんにゃく閻魔の源覚寺を「箱庭的な配置」がされていて、そこが良いと書いていた。
私も東京を散歩して、少しだけど寺社仏閣を見てみたが、確かに、東京の寺社仏閣は、どこかこじんまりとした雰囲気がある。しかし、それは敢えて、宝石を宝箱の中に大切に入れておくかのような美しさがあるような気がした。
こじんまりしているが、全体的に見ると、神聖な気というものが薄いベールの中から滲み出ている、そこはかとない色気のようなものを感じる。不思議だけど。
神聖なものに色気を感じるとは、少し矛盾している気がするけど、私はそう感じた。
清らかな中に捨てきれない俗物的なものも混じっている感覚。捨てきれないものを受け入れてくれる寛大さ。
東京という町がそうさせているのだろうか。
帰りにビールが飲みたくなって、コンビニで麒麟1番搾りを購入。久しぶりに飲んだら美味しかった。
今日は神聖な場所へ多く行ったから、私も欲を断ちお酒は我慢しようと思っていたのに無念。
東京という町がそうさせているのだろうか。
「東京だから」と言えば許されるような感覚。こんにゃく閻魔さまに怒られそうだな。
東京散歩は本当に楽しい。坂道が多いのも魅力だ。
まだまだ行きたい場所がたくさんがある。
少しずつ東京を探検して、色々なことを発見したいと思う。そのうち何かしらの謎とか解明しちゃったりなんちゃったりして、、なんて妄想している。
それ行けはるな探検隊!
あと最近、森見登美彦の本を読み過ぎて、文が森見登美彦を意識したかのようなものになっているのが、ちょっと恥ずかしい。
影響されやすいんです、ごめん遊ばせ。