参考文献:四冊を紹介します。
ごぶさたしています。
9月に入り、開幕まで3週間となりました。図録制作は再再校(三校)中です。ドキドキ。
さて今回は、参考文献:既刊の長谷川潾二郎の作品集(図録)]についてご紹介したいと思います。すべて完成度が高く、読み応え十分です。
①長谷川潾二郎の作品集といえば、求龍堂の「静かな奇譚」が最も有名でボリュームも内容も素晴らしいです。こちらは2010年の回顧展の公式カタログでもあり、一冊で長谷川潾二郎の世界を堪能できます。求龍堂公式HPでもアマゾンでも購入可能です。
②2016年に開催された愛知・岡崎市美術博物館の「藤井コレクション長谷川潾二郎展」の図録も、学芸員さんの潾二郎愛がこもっている精良の一冊。潾二郎の小さな作品やデッサン、版画など余すことなく掲載されていて、読み応え見ごたえ充分です。最高。こちらは岡崎市美術博物館から直接購入できます。
③長谷川潾二郎の最初の図録といえば、この「夢人館」。
詩人の小柳玲子さんが惚れ込んだアーティストの作品集を企画・編集した渾身のシリーズです。
1990年刊行の「夢人館4 長谷川潾二郎」には、潾二郎と洲之内徹、コレクターの岩井宏方さん、潾二郎の妻の鎮(しづ)さん4者の座談会が掲載されています。これが面白い。
紙質も良いので作品の美しさはピカイチ!パイオニアであり、圧倒的なクオリティ。古本屋さんでどうぞ。
④忘れてならないのは、小田原ミュージアムプロジェクトの「長谷川潾二郎展」(2012年)の図録。全23ページというコンパクトさでありながら、38作品を掲載し、印象深い代表的な作品も多数あります。年譜も相当詳しく、今回の図録制作では大いに参考にさせていただきました。
四冊それぞれ独自路線で、潾二郎の世界観を丁寧に紹介されています。
すべて完成度が高く、読み応え十分です。よかったらどうぞ!
さて、今回の展覧会図録の表紙は、「アイスクリーム」です。素敵なものになるよう、鋭意制作中です。来場していただいた方でご希望の方にお渡しします。
▶生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に
▶会期:2024年9月22日(日・祝)~9月30日(月)
▶会期中無休
▶午前10時~午後6時(最終日午後4時まで)
▶入場無料 (販売なし展示のみ)
▶場所:鈴木美術画廊 東京都中央区銀座1丁目13-4大和銀座ビル
▶TEL.03-3567-1114
▶主催:長谷川潾二郎 愛好家