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図録をつくる

 はい。てんやわんやです笑
 9月22日からの展覧会に向け、、展示作品掲載の図録を制作中です。
 思いが強すぎて、ひとりよがりの文章になっていると、書いては消しを繰り返し、全然進んでいません。もともと一歩退いた文章が苦手です。
 潾二郎の絵と文章が主役なので、それを楽しんでいただけるものを、と思っているのですが、何でしょう…出たがりなんですね、自分が笑
ここを抜けないと本当の意味で腹をくくったことにならないので、
時間のゆるす限りジタバタしたいと思います。
とはいえ27作品の画像と、キャプション、作品リスト、略歴(ほぼ参考資料引用)は終えているので、自分が思っているよりは進んでいるはず。
大丈夫、大丈夫とつぶやき、結局最後はなんとかなるんだから、と己を励ます。今週末が勝負!

↓この文章、スペースの都合で図録には載せられないと思いますので
ここで紹介します。(あれ?載せるかも)
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「個展について」   長谷川潾二郎
私の作品を発表する場は個展が一番よい。
私の作品は小さい画が多いから、会場の部屋は適当に小さい部屋がよい。
私の感覚によって呼吸する空間。
それは私の画である。
私の画が集まっている個展の部屋は私の感覚によって呼吸する空間だ。
個展を開くのは、純粋な詩的空間を室内に現出させるためである。
それは私の精神の内部である。
それは私の祭日だ

一人の人が扉を開けて無人の室内へ入って来る。
騒がしい町が 街路が 群衆が一瞬消える。
彼は其処で何を見るのだろう。
彼は、遠い日の幻を思い出すのだろうか。
この色彩は昔 夢の中で見たような気がする。
この風景、この道は子供の頃歩いた道のような気がする。
その時 緑は鮮かに輝き空気は澄んでいた。

何時、何処かで感じて忘れていた何かが此処にある。
彼は又扉をあけて戸外へ出て行く。

彼は雑沓の中を一人歩きながら、先刻いた個展の会場を思い出す。
それは実際にあった事だろうか。
それは夢ではなかったろうか。
引き返して行って見るとあの室内は幻のように消えているのではないだろうか。

幻の室内が皆の心の中に残っている。
それが私の理想的な個展である。        
                       「絵画について」より

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生誕120年 長谷川潾二郎展 ~ひっそりと、ささやかに。あの日の先に
▶会期:2024年9月22日(日・祝)~9月30日(月) 
▶会期中無休 
▶午前10時~午後6時(最終日午後4時まで)  
▶入場無料 (販売なし展示のみ)
▶場所:鈴木美術画廊  東京都中央区銀座1丁目13-4大和銀座ビル
▶TEL.03-3567-1114
▶主催:長谷川潾二郎 愛好家






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