函館美術館「長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~」あすまで!
函館美術館で4月から開催している常設展「長谷川潾二郎とその兄弟~越境する表現者たち~」はついに明日が最終日です。もし、滑り込める方がいらっしゃれば、ぜひ!!とっても刺激的で楽しい展覧会でした。
長谷川四兄弟の展覧会ですので、長男・海太郎(ビリー)〈作家〉、次男・潾二郎(ジミー)〈画家・作家〉、三男・濬(スタンリー)〈作家・翻訳家〉、四男・四郎(アーサー)〈作家・翻訳家〉の作品を網羅しています。※カッコ内は海太郎がつけたミドルネーム
この兄弟の作品、じつは耳にしたことあるものばかり。
正直、一番知らなかったのが潾二郎でした…。
長男・海太郎は複数のペンネームを使い分け「丹下左膳」や「めりけんじゃっぷ」など人気作品を世に出した大流行作家。ちなみに丹下左膳は、豊川悦司や中村獅童も演じています。
三男・濬は、バイコフ「偉大なる王(ワン)」の翻訳家であり、ロシアの「ドン・コザック合唱団」招聘に尽力。四男・四郎はシベリヤ抑留生活を元にした「シベリヤ物語」の作者であり、さらにはマルチタレント的な活躍をみせた人物。
それぞれ個性が強く、たくましく、生きざまに圧倒されます。
仲のよい兄弟だったので支え合い、刺激し合っていたようです。
長谷川四兄弟について、もっともっと知りたい、作品を読みたい、見たいと思わせてくれる素敵な展覧会でした。