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(感動)英雄的な大工の肩にのる《竹中大工道具館》NIKKO展

兵庫県神戸市の竹中大工道具館で914日〜1215日まで展示しているNIKKO展と大工職人のとも言われる大工の道具を見に行きました。

⚫︎アクセス

○山陽新幹線「新神戸駅」中央改札口より徒歩約3分
○市営地下鉄「新神戸駅」北出口2より徒歩約3分
○シティループ「12新神戸駅前(1F)」下車徒歩約3分
○神戸市バス2系統・18系統「熊内6丁目」下車徒歩約2分

竹中大工道具館 ホームページ

⚫︎展示期間(開閉時間)

2024.9.1412.15
開館時間|9301630
(入館は1600まで)
休館日|月曜日(祝日の場合は翌日)

竹中大工道具館 ホームページ

⚫︎入館料

一般  700
大高生・65歳以上の方 500
中学生以下 無料
障がい者手帳をお持ちの方、付添い者一名無料

⚫︎竹中大工道具館

伝統の職人技、日本が世界に誇る職人の技をリアルに感じてもらいたいと作られた建物は一見、モダンな作りながら、至る所に“伝統の職人技”が散りばめられています。

竹中大工道具館は「匠の技の数々を肌で感じていただける場」とホームページに書いていましたが本当に、木の香り、温かさと共に職人技を感じる美しい建物でした。
名案仕上げの自動ドアに鍛冶が鍛造で仕上げた案内サインなど至る所に職人の技が詰まっています。

階段はホワイトオークの一枚板をくり抜いた段板
右側にあるベンチは地元の大工の方が作ったそうです。すべすべした木の質感で職人技を感じます

⚫︎NIKKO展

天井は国産杉の無垢材で組み上げた船底天井だそうです

⚫︎彩色見取図

⚫︎東照官陽明門貫金具(製作工程見本)

とても長い工程を重ねて作られているんですね.....
下絵を描いて
模写して
模写した紙に合わせて彫っていく
完成!

⚫︎縁付金箔製造

金箔はこうやって薄くするんですね
こんなに工程があるんですね...
日光の美しい色彩は貝殻やラピスラズリなどの天然顔料
ド迫力!これだけでも主役級なのに
恐るべし日光です

⚫︎大工の道具(歴史の旅へ)

⚫︎触ってわかる大工の職人技

荒削りの肌仕上げ削りの肌という銀の斧か金の斧ような感じでかんなくずとともに展示されていました
荒削りの肌はデコボコしていて木の表面がザラっとしていましたが、仕上げ削りの肌はサラサラで凹凸もなく均一に真っ直ぐでした。

荒削りのかんなくず
荒げずりの肌はゴワゴワした質感でした
仕上げ削りの方は
木目がちゃんとしっかり見えてサラサラしていました。香りもよく鰹節を触ってる感覚です
本格的な建物を作るのに必要な大工道具の標準道具
すごすぎます、、、、
寄木細工の技術がすごすぎてフラクタルアートみたいです
この茶室は実際に靴を脱いでから中に入ることができます
もう一度、中に入りたくてあとからきたら外国人と若者たちが小さくなってくつろいでいました
檜から赤松などいろんな木の材質がわかるコーナーがありました
木にもたくさん種類があるんですね
組み立て方の解説がありました

⚫︎竹中大工道具館グッズ

館内の資料室のような場所で日中韓という建築図録を読んで感動したので思わず買ってしまいました。
図録は中国の紫禁城(しきんじょう)から始まり韓国の景福宮(けいふくきゅう)日本は奈良の薬師寺という東アジアを代表する建築とその建築を作りあげる中国、韓国、日本の三人の棟梁(とうりょう)について解説しています。

ほとんど建築の専門的な内容なのですが、日中韓の三人の棟梁たちの技とその道を極めた棟梁たちの言葉が素晴らしい図録です。

同じアジアなのに、日中韓ともその国の最高品質だという木材も違って面白いです。
日中韓ともそれぞれ違うけど、なんとなく同じ棟梁としての熱い熱意は同じで読み終わる頃には三人の棟梁たちにスタンティングオーベーション!です。

丈夫でいい木材も大事だけど職人の腕も大事でその道具も大事なんですね
ものずくりの世界は本当に奥深いです。

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