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至高の唐揚げ

今日の夕飯は唐揚げ。
私のリクエストだ。
妻の作ってくれる唐揚げは
私の好みに合わせて
ニンニクを効かせてくれる。
めちゃくちゃ美味しい。
私の大好物である。

出来上がりが待ち遠しい。
もうすぐ妻の唐揚げが食べられると思うと
グウ~ッとお腹が鳴る。
これは唐揚げを求める本能の叫びだ。


「出来たよー!」
と妻の声。自然と笑みがこぼれる。
目の前には、揚げたての唐揚げ。
衣の隙間から滴る肉汁が、
黄金色の誘惑となって私を誘ってくる。
この誘いを断れるはずもない。

「食材に感謝を込めていただきます」

箸で持ち上げると、ずしりとした重量感。
衣はサクッと砕けるが、
中の肉は驚くほど柔らかい。
一口かじると、熱々の肉汁が舌の上で弾けた。
香ばしい衣の中から、
ガツンとくるニンニクの香り。

これだ!
この刺激が欲しかった。
鼻から抜ける香りが、食欲をさらに加速させる。

噛み締めるほどに溢れ出す旨味。
肉の甘みと脂のコク、
それを支える醤油の塩気が絶妙に絡み合う。
そして、ニンニクのパンチが後を引く。

最高だ。

耳を澄ますと、
衣が砕ける音が心地よいリズムを刻む。
これほどの食感はなかなか味わえない。


最後のひとつを口に運ぶ。
惜しい。実に惜しい。
だが、満たされた。
私は今、唐揚げの支配から解放された。
しかし、この味、この感覚は、
また私を呼ぶに違いない。
ありがとう。
ご馳走さまでした。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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