循環器系と呼吸器系の下位疾患の死者数
2012/1~2022/6の循環器疾患の各月死者数を以下に示します。今年の2、3月の死者数が例年より多いのがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1673240709186-2ayOIablXV.jpg?width=1200)
拡大図を以下に示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1673176587362-Wenbr9tx8c.jpg?width=1200)
循環器系下位疾患の各月死者数のグラフを以下に示します(縦軸のスケールは同じ)。循環器系疾患では心疾患と脳血管疾患がほとんどを占めており、その他の疾患は少数であることがわかります。心疾患と脳血管疾患もさらに下位には多くの病気が分類されていますが、ここでは踏み込みません。
![](https://assets.st-note.com/img/1673176678972-HMcZycJjox.jpg?width=1200)
拡大図を以下に示します。心疾患では今年の2、3月の死者が逸脱して増えていることが確認できます。脳血管疾患も2、3月に死者が例年より多くなっています。脳血管疾患は年々減少する傾向にあるにも関わらず、今年の2、3月は明確に増加に転じていることがわかりました。
大動脈解離は特に例年と比べて変化はなさそうです。高血圧性疾患も今年の2、3月は死者が多くなっています。また、2017年から突然死者数が増えていますが、これはおそらく高血圧性疾患の定義が変わったことで、他の疾患と死者数の入れ替えが起こったのだろうと推測しています。その他の循環器系疾患では2、5月で死者数の顕著な増加が見られていますが、2020~2021年でも月によって増加が確認できており、いまいき傾向がつかめません。
循環器系疾患の2、3月の死者増に関しては、心疾患と脳血管疾患の両方が寄与していることがわかりました。他の三つの疾患でも2、3月に死者が増加する場合が見られました。
![](https://assets.st-note.com/img/1673176710648-qxhhptltYq.jpg?width=1200)
次に呼吸器系疾患の各月死者数のグラフを以下に示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1673241812268-SEC6LAQfNt.jpg?width=1200)
拡大図を以下に示します。循環器系疾患と同様に今年の2、3月の死者数が若干多いように見えますが、循環器系ほどではなさそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1673176856902-1bEVq1AY3p.jpg?width=1200)
呼吸器系下位疾患も同様にグラフ化しました。肺炎とその他の呼吸器系疾患がほとんどを占めていることがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1673176607512-RCMdqbGQgZ.jpg?width=1200)
拡大図を以下に示します。肺炎も今年の2、3月は減少傾向から反転して増加に転じており、これは脳血管疾患と同様ですがそれほど顕著ではなく無視してもいいレベルなのかもしれません。その他の呼吸器系疾患は今年の2、3月は死者数が明確に多くなっていました。今年だけでなく2021年5月あたりから傾向から逸脱して多い現象が見られています。他の四つの疾患に関してはあまり明確な傾向が見られませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1673176636007-zLaBfE2ajE.jpg?width=1200)
さすがにすべての疾患をグラフ化して線を引いて差分を出すのは手間がかかるのでやっていません。線形近似していいのか迷う挙動のものも多いので。