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DAN DAN 身体壊れてく

今思い返せば、小学校の5,6年生が健康な身体のピークだった。
幼少期は身体、特に気管支が弱くて深夜に咳と嘔吐で病院に運ばれたり、学校を休んで点滴投与の日があったり、しょっちゅう病院に行っていた。
小学3年生あたりから友達と一緒に体操教室に入り、運動音痴の私は、やたら柔軟な身体を持つ運動音痴へとグレードアップした。そのおかげか大きな怪我は一切したことがない。

しかし柔軟性というのは、努力しないと失われるものらしい。
昔は、マット上に寝転がって海老ぞりすると足で髪を梳かせたのだが、今は全く、可愛くもないし愚かな海獣生物にしか見えない。いいところがない。


柔軟性を失ったのはもういい(もういいとは言いつつも、ストレッチをたまにやって無駄に足掻いてみている)。


問題は腰にあったのだ。


ことの発端は2年くらい前、朝起きたら身体を起こせなくなっていた。
完全におしまいだ…...と思い、とりあえずインスタのストーリーを更新した。結構余裕ある。


とりあえず色んな人のアドバイス通り、整骨院に行くことにした。友人が受付でアルバイトしていて、既に通っている友人が数人いるところだ。

問診表を書いて、担当の先生に見てもらったら、「ものすごい猫背と巻き肩と反り腰、教科書に載せた方が良い」と言われた。
座っているところを横から見た写真を撮り、見せてくれる。見たくないが、見る。

知ってた。


改めて客観視させられると、知り得る限り最悪の座り方だ。こんなやつが座っていたら、その場の士気も人気も下がるに決まっている。
その写真をここで見せられれば良かったが、生憎(私にとっては幸い)持っていない。


その他にも「おしりが硬い」「肩甲骨が閉じきっている」「内ももの筋肉がない」など、先生は聞いてもないことをたくさん教えてくれた。
嫌な言い方をしてしまった。先生は仕事をしているだけで、問題なのは捻くれた私の身体と根性である。

それから、最初は週4日、そのうち週2日の整骨院通いをし、身体の調子は快方に向かっていた。しかし担当してくれていた先生が2人、他店に行くことになった。そもそも家からは遠く、晴れの日は自転車、雨の日は徒歩で通っていたこともあり、面倒くさくなった私は通うのをやめた。

身体はもう十分軽くなったし、腰も痛くなくなったので解決したと思っていたのだ。


そして約2年後の今、正確には2ヶ月前から腰が痛くなり始めた。


バイトでビール瓶など重いものを大量に運んだのがきっかけだったと推測している。
ぎっくり腰というほどの痛みではなく、耐えられる痛みだったため、私はとりあえず放置した。これが私の良くないところのひとつだ。

「痛かったら言え」「しんどかったら言え」など、こちらの申告のみで決まる苦痛が苦手だ。仮病という言葉もある通り、嘘だってつける。それと単純に、自分が痛いとかしんどいとかがよく分かっていない。読んでいる皆さんには不安になってほしい、これで成人済みだ。

耐えられる痛みやしんどさを、正当な痛みやしんどさとして申告していいのかが分からない。


医者には「来るのが遅い」と何度も怒られている。馬鹿である。


そういうわけで、今回も2ヶ月放置した。その結果、

・痛くなってくるので長時間座れない
・長時間座れないので勉強が全く捗らない
・起き上がる時や立ち上がる時、「いててて…...。」と言いつつ、腰を強めに抑えながらでないと動けない
・柔軟性が欠片もなくなった
・バイト中、重いものを持ち上げるのが本当に怖い
・もしかして椎間板ヘルニアなのかもしれない
・子宮内膜症の可能性が高いと思う
・怖い

そういえば忘れていたが、最初は生理前かなと思ったのだ。一向に来ないので容疑者からは外れた。そっちの問題もある。



友人、後輩、恋人など周囲の人間が口をそろえて「病院に行った方が良いよ」と言うので、観念して行くことにした。

調べてみると、こういう時は整形外科に行くらしい。善は急げということで、直近の空いている日に予約を入れた。それが今日(投稿日:2024年10月10日)である。


お昼の用事が済んでから、初めての整形外科に向かう。


待合室内の患者層が老年層で、居心地が悪い。しかも、通っているであろう人たちなので顔見知りらしい。明らかに浮いている。

しかし看護師さんも先生も優しく、全然待っていないのに「待たせちゃってごめんなさいね、ちょっと混みあってて…...。」と申し訳なさそうに何度か謝罪された。15分~20分くらいの待ち時間は長いのだろうか。
とにかく優しさがにじみ出ている人たちだった。もしあの人たちが動物を虐待していたら、もう何も信じられなくなると思う。

診察後、まずはレントゲンを撮った。

透明な板の上で仰向けに寝て1枚、左向きに寝て1枚だ。撮るときに「大きく息を吸って~、そのまま止めてくださ~い」と言われたのだが、何の意味があったのだろう。呼吸と骨の関連性が全く分からない。
指示通りにしなかったらどうなるんだろうという好奇心もあったが、撮ってくれたお姉さんが良い人だったので言うことを聞いた。

そのレントゲン写真を見ながら、再度診察をした。

肋骨以降(正確ではない)の骨が5個、綺麗な状態で何の問題もないとのことだった。ヘルニアではないらしい。

触診もして、骨ではなく腰回りの筋肉の炎症だろうという診断が下った。
「薬を出します、それとマッサージを受けてから帰ってください。」と言われ、診察は終わった。


その後マッサージ室に連れられ、うつ伏せで寝かせられ、さあどうぞというところで、お姉さんは吸盤の様なものを見せてきた。直径7センチくらいはある黄色い吸盤だ。

「今から電気を流します。冷たいですけど、貼りますね。」と言われ、本当に冷たいその吸盤を、左右の腰と背骨でダイヤの形になるように貼り付けられた。

15分間放置されるらしい。以前針治療はやったことがあるのだが、あれよりも筋肉が広範囲に動かされてすごく良かった。家にほしい。
止まった時、もう終わっちゃうのか…...と悲しかったくらいだ。


それだけでは終わらず、次はウォーターベッドに案内された。そう、ウォーターベッド


吉野おいなり君のある日のツイート

これ!!!!!”アレ”だ!!!!!!!


この時点でだいぶテンションは上がっていた。「気持ち悪くなる人もいますから、そういう時は言ってくださいね。」と前置きされ、車酔いや船酔いしやすい私は怯えていたが、全然大丈夫だった。むしろ笑っていた。ひとりで。

ツイートの通り、10分間放置された。
しかしこのベッド、水でずっとふよふよしているし、下からゴリゴリの何かでマッサージされるのだ。そのゴリゴリは何なんだ。

上半身は凝っているだけあって、とても良かった。ただ問題は下半身で、膝に近い内ももをゴリゴリされるとこそばゆくて仕方がない。毎度そこで笑ってしまう。どういう動きをするとか、どのくらい時間をかけるとか全く読めないので、毎度新鮮に笑ってしまった。

大体1分で頭からつま先までできるようで、つまり、10回は「フフッ…...。」と言っていた。人が少なくて良かった。


湿布も貼ってもらったし、すっきりして爽快な気分である。これがマッサージの罠だ。明日には戻る。


それは一旦忘れて、薬局へ向かう。腰が軽すぎて感動する。歩く楽しさを初めて知ったかもしれない。そのくらい嬉しい。


今回の処方薬

てっきり湿布だけだと思っていたが、ロキソニンなど痛みや炎症を抑える薬が処方された。内側から治すらしい。


1週間薬を飲んで、湿布を貼って、全力で治そうと思う。なんせ、来週末はイベントだ。座りっぱなしのラジオイベントを腰痛で楽しめないのは、いただけない。



既に電気治療とウォーターベッドが恋しいが、あれにはもうお世話にならないように努力したい。

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