眠る前に読む本


初めに

年末年始に熱を出してしまい、書くのが久しぶりになってしまいました。熱が出ているときには起き上がるのが億劫なので、どうしても横になっている時間が長くなります。立ち上がるのも面倒なので枕元に本を置いて寝たり読んだりを繰り返すのですが、なぜか私はそういう時に読んでいる本は「熱を出すときに読む本じゃないだろ…」というものばかりです。
今回は眠気を誘ってくれるような本を紹介します。

ブランケット・ブルームの星形乗車券/吉田篤弘

架空の町、ブランケット・シティのお話です。一つ一つの話が短いのと、話も穏やかに展開されるので、眠る前に読むのがぴったりだと思います。吉田篤弘はどの本も穏やかで心が落ち着き、眠たくなってくるような話が多いと感じます。他の著書もぜひ。

薪を焚く/ラーシュ・ミッティング

比喩ではなく、本当に薪を焚く話です。ノルウェーの薪事情についての本です。薪の作り方、保管の仕方、ストーブはどんなものがいいかなど、日本では感じられない生活を垣間見ることができる本です。薪ストーブを使っている家は日本では少ないと思うので、遠い国の文化を体験できる本です。焚火の映像を見て眠気を誘う動画もありますが、同じような効果が得られるのではないかと思います。

むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。/青柳碧人

最初に手に取った時には、なんだか話題になっているな、くらいの気持ちだったのですが、読んでみたらとても面白かったのでお勧めの本です。題材となっているのは昔話なので、何をオマージュしているのかがわかりやすいと思います。私自身、特に昔話に詳しいわけではないですが、調べずとも元の話が分かったので、話も頭に入ってきやすかったです。これも短編集なので、眠る前に読んで、すっきり謎が解けた状態で眠りにつくことができると思います。

終わりに

体感的には、「これは寝る前に読む本じゃないよな…」という本に巡り合う確率の方が高いのですが、探し出してみました。長編小説だとちょうどいい区切りがなかったり、先が気になってしまうので、眠る前には短編集がお勧めです。


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