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鳥肌が立ったSwan Lake『白鳥の湖』
-男同士の悲恋に置き換えた白鳥の湖-
ボクの友人にバレエダンサーがいます。彼はTaoとボクの共通の友人でもあり、よく食事に行ったり、ホームパーティーに来てくれたりTaoがバレエやダンスをしていたこともありとても仲の良い関係です。
ボクは聴くクラシックが好きですが、バレエ公演は数えるほどしか観たことがありません。先日、その友人と食事中にSwan Lake『白鳥の湖』は観たことがあるかと聞かれ唯一、観たことがあると応えました。
Swan Lake『白鳥の湖』ピョートル・チャイコフスキーチャイコフスキーが初めて発表したバレエ音楽です。一度は誰もがこの曲を耳にしたことがあるかも知れません。
基本古典的なあらすじと配役は…ザックリ説明
オデット(白鳥)・・・ある国の美しい王女。呪いによって白鳥の姿に変えられており、人間の姿に戻れるのは夜だけ。
ジークフリート王子・・・ドイツのある王国の王子。成人になったことを機に、花嫁を選ぶように王妃に言われているが気が乗らない。
ロットバルト・・・オデットを白鳥に変えた悪魔。
オディール(黒鳥)・・・ロットバルトの娘。第3幕の舞踏会ではオデットそっくりに化けて現れる。
王妃・・・ジークフリート王子の母。王子の結婚を急かす。
という内容ですが、結末は演出によって変わるといわれています。
そこで、マシュー・ボーンの白鳥の湖は?と聞かれ、ないと応えました。白鳥の湖は、どれも同じストーリーだという認識しかなく、後日、DVDを貸してくれることになったのです。原曲はそのままで一部編曲あり。
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右中央オデット/アダム・クーパー
初めて鑑賞した時にその演出は現代風の衣装を纏ったバレエダンサー、舞台装置、照明とインパクトのある踊りに驚き、中でも登場する白鳥たちが全て男性だったのです。その後、ネットで検索するとマシュー・ボーンの白鳥の湖は、1995年コンテンポラリー・ダンスとして発表。瞬く間に世界中で大反響になってしまいました。
※コンテンポラリー・ダンス作品とは非古典的かつ前衛的で、時代の先端を体現している”ダンス作品およびダンステクニックを指す概念です。
古典クラシックバレエを融合させた舞台に見事に仕上げました。
オデット役にアダム・クーパー当時24歳ロイヤル・バレエ団(The Royal Balletは、イギリスの王立バレエ団)/王子役スコット・アンブラー という
2人のプリンシバル/エトワールを大抜擢してオデット姫と若き王子の悲恋を描いたチャイコフスキーの古典バレエ「白鳥の湖」。これを演出/マシュー・ボーンが、同性愛の悲恋に置き換え、白鳥を力強い男性ダンサーが野生的な魅力たっぷりに演じ、スタイリッシュな衣装や斬新なセットの上で、エネルギッシュで美しいコンテンポラリー・ダンスで表現しました。
セットや衣装が変わるごとに、目を見張り白鳥たちの圧巻のダンスには心が震えるような感覚を覚えました。そして、心情もストーリーも見るものに見事に伝え、演出/振付マシュー・ボーンという天才を知りました。踊りも高度な迫力あるバレエテクニックには驚かされっぱなしでした。
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また王子役スコット・アンブラー は、最後のシーンで目頭から本物の涙が零れ、迫真の演技をしていることが分かります。観客席からの遠目では観えなくてもカメラは捉えています。1995年にロンドンで初演されるや、チケットは、完売につぐ完売。
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身長182※バレエでのリフトは女性が50㌔までが上限といいます
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-ラストシーン-
王子役スコット・アンブラーは、ベットの上で息絶える演技なのですが、よく観ると目を見開いたまま壮絶な亡骸の演技で締めくくつています、バレエダンサーとして役者として至極の演技に驚きを禁じえません。
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バレエ作品としては異例のブロードウェイ進出、多くの国際的な賞の獲得など、舞踊界に一大センセーションを巻き起こした“男性版”『白鳥の湖』日本でも公演されたと聞きました
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カーテンコールは、オディエンスのスタンディングオベーションで如何に素晴らしい舞台だったのか物語ります。