ウサギだって生きているから、心もあるはず
俺も生きるのは必至だ
誰の機嫌を取れば餌をもらえるか。
本来のご主人様は当てにならない
俺だってわかる
こいつにだけはもらわれたくなかった
初めて顔を見た時から嫌だった
しかし、俺の親は兄弟が多いから誰かに
貰われていくようにという
でも、こいつだけは嫌だ
俺が人間のように話せたら
こいつだけはだめだという
でも俺を見ている!
俺を欲しそうだ
なんでもこの家の女の子が学校で
「ウサギの赤ちゃんが生まれたから
欲しい人いないかな?」
と話したらしい
で、こいつが俺たちを見に来た
学校帰りみたいだ
「拓ちゃん、飼ってくれる?」
こいつの名前は拓ちゃんというみたいだ
「うん、お母さんに聞いてみる」
「そうだ。お母さんに相談したほうがいい
親なら、こいつの駄目なのはわかっているだろうから」
と俺は胸をなでおろした
そんな俺に災いを振ってきた
次の日にこいつ
父親ときて俺を連れていくと話している
あっさり俺はこいつの家に引っ越しになった、
いやが、いやだ。こいつは嫌だ。
俺の声は届かない
こいつ、拓ちゃんの家に着いた。
俺の生まれた家からずっと遠い
もう、親にも兄弟にも会えない
俺の家が用意してあった
結構大きな家だ
なんでも拓ちゃんの
お母さんが作ってくれたと話していた
着いたら、お母さんらしい人が出てきた
「あんたも可哀そうにね、
拓ちゃんに貰われてね」
このお母さん。
こいつの駄目なのはわかっていたようだ
それだけでも俺は救われた気がした
これから。
こいつのいい加減なところを一杯見て
俺はここで生きることになった
うさぎさんの声でした
ありがとうだざいました。
たのしい夢を見てください
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